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アザ笑う高橋 追い詰める警視庁
http://gendai.net/articles/view/syakai/137006
2012年6月11日 日刊ゲンダイ
防犯カメラ解析 ハイテク捜査班驚異の実力
<たった1秒で33時間分の画像からターゲットを識別>
連日の画像更新だ。警視庁は10日もオウム逃亡犯の高橋克也容疑者(54)の新たな画像を公開した。高橋が潜伏先を逃走してから1週間で、今回が4度目。実は警視庁の画像解析システムは世界トップ級で、積極的な画像公開はハイテク捜査の威力をアピールする狙いもある。
新たな画像は、高橋が逃走直前にキャリーバッグを購入した川崎市内のショッピングセンターからタクシーに乗り込む姿だ。足元のみで上半身は見えないが、購入したバッグはバッチリ写っていた。
足元のみの画像がどれだけ市民の情報提供に役立つかは疑問だが、「お前がいくら逃げようが、ここまで足取りをつかめるんだぞ」と、逃亡犯を心理的に追い詰める効果は十分だろう。
高橋の姿を収めていたのは、ショッピングセンターの駐車場出口付近のカメラ。恐らく数千人、数千台の車両が行き交う中、ホンの一瞬だけ写ったバッグを割り出したのだ。解析能力には舌を巻いてしまう。
「防犯カメラは、情報分析を専門に行う捜査支援分析センター内の『モバイルチーム』が解析しています。今年4月に発足した全国初のハイテク捜査のプロ集団で、現場に直接、最新機材を持ち込んで捜査員と情報を共有する。先月の東京メトロ渋谷駅刺傷事件でも、膨大な量の防犯カメラ画像を解析。犯人が持っていたリュックを手がかりに逃走ルートを瞬時に突き止め、スピード解決につなげています」(警視庁事情通)
元警視庁警視の江藤史朗氏によると、警視庁の画像解析システムは世界最高水準。駅構内の防犯カメラなら、たった1秒で33時間分の画像からターゲットを割り出すことができるという。
「顔が鮮明に写っていなくても、肩幅や手の振り方などでも識別可能です。こうした技術は軍用衛星や偵察写真など軍事技術を応用したもの。家庭の防犯システム程度なら、60年代のベトナム戦争の頃には戦場で実用化されていました。日立国際電気は現在3600万件の顔データから目的の人物を1秒で検索表示できるシステムを開発中です。民間の技術でこのレベルですから、捜査のプロはさらに上を行っています」(軍事ジャーナリスト・神浦元彰氏)
いくらハイテク捜査の技術が進化しても、捜査に生かされなければ宝の持ち腐れだ。高橋が逃げ続けていられるのは、現場の捜査員の能力が劣化している証拠なのか。
<巨大バッグ購入はカムフラージュ>
周到な逃亡計画が明らかとなってきた。オウム逃亡犯の高橋容疑者が潜伏していた社員寮からは防犯カメラの解説書が押収されており、「やがて来る日」に備え、新たな逃走術を磨いていたのは間違いない。
「今のところ、4日午後2時半ごろ勤務先に立ち寄ったのを最後に高橋をとらえた映像は見つかっていません。防犯カメラや人目を避け、路地裏を使うなど警戒しながら逃走を続けているのでしょう」(捜査事情通)
<監視の目を撹乱させる陽動作戦>
高橋は教団で「諜報省」に所属し、非合法活動を支えた男だ。今回の逃走直後、微弱電波の発信記録から居場所を特定されないように携帯電話は廃棄。信用金庫で現金を引き出す際も、窓口のカウンターに載せた両手は指紋を残さないよう常に握ったままだった。相当に慎重な男のようだ。
「だからこそ、キャリーバッグの購入が引っかかるのです。高橋容疑者ほど警戒心の強い男が、あれだけ人目に付くバッグを持って逃走するでしょうか。ワザと購入する姿を防犯カメラに残し、目立つバッグを印象づけるカムフラージュ戦術に思えてなりません」(犯罪心理に詳しい臨床心理士の矢幡洋氏)
潜伏先の社員寮のゴミ箱にバッグのレシートを捨てたのも、いち早く購入先を特定させるためのワナではないのか。バッグが公開されれば、市民の目は必ずそちらに向く。そんな高橋の思惑に捜査当局がまんまとハマったようにもみえるのだ。
「高橋容疑者は綿密な逃走計画を企てる一方、性格は大胆で挑発的。潜伏先に防犯カメラの解説書を残したのは、捜査陣への挑戦状のようなものです。とにかく信じられるのは自分のスキルだけ。以前の潜伏先で大家に無断で部屋の鍵を交換しトラブルになっていましたが、合鍵を持つ菊地直子容疑者らに1700万円もの現金を持ち出されるのを恐れたからとも考えられます。10年以上も逃亡生活を共にした女性すら信用しないのです。逃亡を助ける相手がいるとすれば、よほど信頼できる妻同然の女性でしょう」(矢幡洋氏)
警察は厄介な男を取り逃がしてしまった。
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