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「即時釈放」もあり得た 菊地直子逮捕に懸賞金1000万円値打ちナシ
http://gendai.net/articles/view/syakai/136917
2012年6月5日 日刊ゲンダイ
「爆弾娘」のショボイ罪状
「走る爆弾娘」の懸賞金の行方が揺れている。警察庁は菊地直子容疑者(40)の逮捕に結びつく有力情報に懸賞金を設定。今年2月に上限額を最大500万円から、一気に2倍の1000万円に引き上げたばかりだった。
「昨年末の平田信被告(47)の出頭以降、オウム手配犯の情報提供量が急増。これを好機とみて、国費で支払う捜査特別報奨金を従来の300万円から800万円にアップ。警視庁OBが設けた私的懸賞金200万円と合わせて大台に乗せたのです」(警察庁事情通)
逃亡17年に終止符を打ったのは、3日午前に警視庁本部に届いた「似ている女がいる」との情報提供が引き金だ。当然、この提供者が受取人の最有力候補だが、潜伏先近くの50代女性が「昨年秋、神奈川県警に『似ている人がいる』と情報提供した」と言い出し、シッチャカメッチャカになっているのだ。
4日公開された現在の顔写真は手配写真と全くの別人。これでよく分かったなという疑問も残るが、そもそも今回の逮捕は、1000万円の大金に見合う価値があるのか。
菊地は地下鉄サリン事件の「殺人容疑」で特別手配されたが、本人は「サリン生成に関わってきたことは間違いないが、当時は何を作っているのか知らなかった」と供述。実際、サリン製造の中心人物だった土谷正実死刑囚(47)のもとで「実験データをまとめたり、原材料を注文していただけ」(捜査事情通)とみられる。元東京地検検事の田中喜代重弁護士は、民放番組で「彼女は“パシリ”に過ぎない」と断じたほどだ。
「菊地容疑者はサリン事件の主犯でも実行犯でもない。供述通りだと、事件への関与の度合いも少なく、殺人罪の共同正犯や幇助(ほうじよ)に問えるかは微妙です。サリンを生成しただけで罪に問えるようになったのは、オウム事件の直後から。それ以前は取り締まる法律がなかった。2年前の時効廃止の対象も、原則『人を死亡させた罪であって、法定刑の最高が死刑に当たる罪』のみ。殺人以外の罪で彼女に問えるのは、逃亡中の偽装クレジットカードの使用くらい。多くは時効を迎え、殺人罪で立件できなければ彼女は即時釈放、警察は面目丸潰れの可能性だってあり得たのです」(日大名誉教授・板倉宏氏=刑法)
爆弾娘というド派手な異名の割には、罪状はこの程度。だから警察当局も「逃亡中の高橋克也容疑者と2年前にも会っていた」と、菊地逮捕の“成果”を盛んにリークしているのだろう。
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