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「刀、刀」と叫ぶ女性…腕切断後、さらに一太刀
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120519-OYT1T00280.htm?from=main5
「両腕が血だらけの人が担架で運ばれていった」「突然、キャーッと叫び声が響いた」――。
宇都宮市中心部に近い住宅街で18日の白昼発生した凄惨せいさんな殺人未遂事件は、住民らを恐怖に陥れた。
腕を切り落とすという残忍な手口。容疑者は逮捕まで車で約1時間逃走しており、周辺住民や幼い子を預かる保育園関係者に衝撃が走った。
実方じつかた克己社長(65)らが切りつけられた宇都宮市西原町の不動産会社「大京ホーム」。会社建物から50メートルほど離れたアパートに住む自営業の男性(49)は仕事中だった午後3時頃、同社建物の方から「キャー」「ワー」と甲高い叫び声を聞いた。あわてて外を見ると、女性従業員が桑田一二三容疑者(63)を追うためか、誰かを捜すようにバラバラに走り出していたという。
物々しい雰囲気に気おされ、1時間ほど家にこもっていたが、様子を見に外に出ると通行人から「日本刀で切りつけられたらしい」と聞き、「ぞっとした」と振り返る。
会社から北に約100メートル離れた民家の女性は、午後3時10分頃、パトカーと救急車の音に驚いて玄関を出ると、会社裏口の階段から女性従業員が数人、黒い筒形の棒をもって「刀、刀」と叫びながら駆け降りる姿を見た。女性が会社正面に止まっていた救急車に駆け寄ると、口をあけてガタガタ震えている社長の実方さんが布にくるまれて運ばれていたという。その後、社員2人も運ばれていった。女性は「社長はすごくいい人なのに、なぜこんな事件が起きてしまったのか」と口に手を当て、悲痛な表情で語った。
同社に隣接し、同社所有のビルの広告代理店に勤める女性(29)は「救急車のサイレンで外に出てみたら、両腕が血だらけの人が救急車に乗せられていた。朝いつも、あいさつしていた人だったかも」と青ざめた様子で話した。15年ほど付き合いがある同店の男性社長(57)は「水道の調子が悪かったらすぐに見てくれるなど、実方さんは入居者にとても優しい人。温厚な人柄で、恨まれるような人ではないのに」と驚いていた。
女性従業員から「大変なことになった」と電話で連絡を受け、会社に駆けつけたマンションオーナーの男性(65)は実方さんとは20年以上のつきあいで、桑田容疑者とも面識があるという。
同社では年に数回、賃貸物件を建てたオーナーや実方さんらが集まり、花見やゴルフを楽しんでいた。男性は昨年10月頃、宇都宮市のゴルフ場で開かれたコンペに参加。桑田容疑者と同じテーブルで酒を酌み交わした。「あまり接点はなかったが、朗らかな人柄だと思っていたのに」と驚いていた。
一方で、自身も含めたオーナーは、昨年の東日本大震災で物件が大きく被害を受けた。修理に費用がかかり、借り主も見つからないなど大変な損失を受けた状態だという。男性は桑田容疑者の同市清原台のアパートも大きな被害を受けたことにふれ、「震災ではみんな大変な思いをしている。社長を襲っても何の解決にもならないのに」と残念そうに話した。
◇
栃木県警は、殺人未遂容疑で緊急逮捕した桑田容疑者が所有し、同社が管理するアパートが東日本大震災で損壊したことなどから、管理運営についてうらみをつのらせたとみており、動機や犯行の状況などを調べている。
事件現場には刃物や左腕前腕部などが残されていた。刀はつばのないステッキ状の仕込み杖づえのようなものでゴルフクラブのヘッドカバーをかぶせて入店したとみられる。
県警によると、桑田容疑者は、実方さんの左腕を切断した後、もう一度左肩目がけて刀を振り下ろしたという。
一方、宇都宮市消防本部南消防署によると、切り落とされた実方さんの左腕は、ともに病院に運ばれた。
(2012年5月19日10時21分 読売新聞)
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