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福山ホテル火災で現場検証を行う警察と消防。危ないラブホテルをどう見抜くかが大事だ
広島だけじゃない!危ないラブホの実態…“ヤミ業者”に気をつけろ
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120515/dms1205151541015-n1.htm
2012.05.15 夕刊フジ
7人が死亡した広島県福山市の老舗ラブホテル「ホテルプリンス」の火災は、ホテル側が防災対策を軽んじ、消防局もホテル側に防火設備の点検報告を求める通知を7年間にわたり放置していた。2つのずさんさが重なり悲劇が起きたが、専門家は「こうした施設は全国に点在する。増築を重ねた古いところは怪しい」と指摘する。危ないラブホの実態とは−。
開いた口がふさがらない。ホテルプリンスは、昨年9月に福山市が実施した防災査察で、非常用照明や排煙設備の不備など建築基準法上の問題点を指摘されていた。だが、経営者の女性(63)は「経営が苦しく設備投資は難しい」と無視していた。
福山地区消防組合消防局の対応も耳を疑う。ホテル側に点検報告を求める通知を棚上げし続けたほか、同局の内規で2年に1回と定めた定期査察も2003年以降実施していなかった。
2つの不作為が重なり惨事として吹き出したが、業界関係者は「安全面を無視して営業を続ける業者はたくさんある」と打ち明ける。
「火災を起こしたホテルプリンスは、建築基準法の改正前の1967年に建てられていたため、基準を満たしていなくても新法の適用を受けない『既存不適格』の物件でした。そのため、役所も罰則のある是正命令までは出せなかった。同じようなラブホは全国にあります」(同関係者)
警察庁によると、現在ラブホテルとして登録されている建物は6259件。昔から営業を続ける老舗業者は多く、防災面がおろそかになりがちなところは少なくない。
『ラブホテル進化論』(文春新書)の著書がある大学非常勤講師の金益見(キム・イッキョン)氏は、「風俗営業法の適用を受けるラブホテルは、新規出店が難しい。全面的に建て替えると新たに建築確認を受けなければならず、既存の建物に改築を繰り返す場合が多い」と話す。
ホテルプリンスも最初に建てた木造建物(2階建て)に、鉄筋コンクリート製の建物(4階建て)を増築している。利用した経験のある客は「通路が複雑に入り組んでおり、迷路みたいだった」と証言。無計画に改築を重ねたことが被害を拡大させた。
ラブホのなかには、当局の目を欺きながら、“違法”営業する悪質な業者もいる。
「かつて国道沿いなどに車で乗り入れてそのまま入室できるモーテル型のラブホテルがあったが、犯罪に結びつきやすいとして現在は原則禁止となっているはず。だが、隠し階段を設置したり、隠し受付所をしつらえたりして消防や警察の目をごまかしながら営業を続けるヤミ業者がある」(先の関係者)
利用する際は、物件が増改築をしたような形跡があったり、ヤミ業者が経営する怪しげなところは最初から近寄らない方がいいわけだ。
ホテルプリンスの火事で当局の監視の目が厳しくなるのは必至。昨年1月の風営法の改正に続き、取り締まり強化の機運が高まることに業界からは懸念の声があがっている。
都内のラブホ経営者は「こういう事故が起きると、消防の目が厳しくなるから、うちでは客室の廊下に置いてあるおしぼりのケースをすぐに撤去しました」と戦々恐々。
先の金氏も「ほとんどのラブホは防災に敏感です。寝たばこなどの危険があるので、防火対策には特に気を使っている。この火災で妙な影響が出なければいいのですが」と心配顔だ。
地方のラブホを焼き尽くした業火。その火種がかたちを変えて全国に広がりそうだ。
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