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【衝撃事件の核心】空白の4時間…浦安の看護師殺害、密室マンションに多くの謎
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120513/crm12051316350011-n1.htm
2012.5.13 16:31 産経新聞
千葉県浦安市のマンションで4月30日に看護師、長谷川かなえさん(23)=仙台市=が他殺体で見つかった事件は発生から2週間が過ぎた。施錠された元交際相手の男性会社員(23)宅で、犯人は長谷川さんの左胸を一突きで殺害。暴行の形跡はなく財布も奪われていない一方で、合鍵と携帯電話は見つかっていない。犯人は顔見知りか、流しか。防犯カメラで出入りがチェックされ、“密室”ともいえるマンションで起きた事件に、千葉県警の捜査が続く。
■元交際男性宅で
連休中の4月30日午前8時5分ごろ、東京メトロ東西線浦安駅からほど近いマンション2階の一室。
「室内で知り合いの女性が死亡している」
動転した様子の男性から119番通報があった。
救急隊員や千葉県警浦安署員らが駆けつけたところ、布団の中の女性はすでに死亡。左胸に刺し傷が認められたため、県警は殺人事件と断定し、捜査を始めた。
県警は女性の身元を長谷川さんと確認。長谷川さんは連休を利用して元交際相手の男性の自宅に遊びに来ていた。一方、男性は前日から同僚らと東京都内で食事などをし、漫画喫茶で翌朝まで過ごして30日午前7時40分ごろに現場マンションに帰宅したという。
通報の遅れなどもあったことから県警は重点的に事情を聴いたが、男性は「長谷川さんが眠っていると思った」と説明。その後の捜査で男性の説明に矛盾はなく、男性が事件当時に現場にいなかった可能性が極めて高いことが分かった。
■合鍵、携帯電話を持ち去る…残る不自然さ」
事件現場はどのような状況だったのか。
マンション入り口の防犯カメラから、長谷川さんは午前3時ごろに現場を訪れたことが分かっている。入り口はオートロックの自動扉だが、長谷川さんは他の住人の後について内側に入り、男性が事前に郵便受けの中に用意した合鍵を使って男性宅に入ったとみられる。
しかし、事件発生後、現場からは合鍵に加え、長谷川さんの携帯電話と室内にあった包丁複数本のうち1本がなくなっていた。県警は現場にあった包丁で犯人が長谷川さんを殺害後、いずれも持ち去ったとみており、その際に合鍵で玄関を施錠したとみられる。
犯人の行動や持ち去った物に不自然さは残るが、捜査関係者は「施錠は発見を遅らせるためで、携帯電話は不都合な履歴が残っていたからでは」と分析する。
一方、室内の床には長谷川さんが死亡していた布団から、玄関方向に向かって血痕が付着していたことも判明。室外には血痕が残っていなかったため、犯人は凶器の刃物をバッグに入れたり、衣服で隠したりして逃走した可能性もある。
ただ、そうした不審人物が防犯カメラに写っていたとの情報は現在のところない。また、長谷川さんは男性宅に入室後、再び数分間だけマンションの外に出かける姿も防犯カメラには写っているが、最初に入ったときを含め、その前後に不審な人物が出入りする姿は確認されていないという。
■着衣に乱れなし
遺体の発見状況からも犯人像は浮かびにくい。
長谷川さんは掛け布団の上から刺され、服装は上半身が外出着で下半身はストッキング姿。化粧もしたままだったという。防御創や着衣の乱れなど抵抗した形跡は残っていなかった。
捜査関係者は「犯人の侵入に気付かないほど疲れて熟睡していたのか…」と推測するが、当時の詳しい状況は不明だ。
解剖結果によると、長谷川さんの左胸の傷は心臓や肺にまで達する深い傷で、あばら骨も砕けていたことが分かった。
これらのことから犯人は無抵抗の長谷川さんに対し、殺意を持って強い力で刺したとみられ、状況からは顔見知りによる怨恨(えんこん)の可能性も浮かぶ。しかし、そういった人物がマンションに入ってきたという材料は今のところ集まっておらず、「予断を挟まずに交友関係と流しの線の両方で捜査している」(捜査関係者)と慎重に調べている。
■空白の4時間
もう一つ注目されるのが、長谷川さんが現場マンションに到着するまでの行動だ。
長谷川さんは29日、勤務後に仙台から上京し、都内で暮らす弟と午後11時ごろまで東京・新宿で食事をしていた。長谷川さんは弟に「友達の家に遊びに行く」と告げて別れたという。新宿からであれば浦安へは1時間もかからないが、マンションへの到着時間は30日午前3時すぎだった。
長谷川さんは途中で何をしていたのか。現場マンションの最寄り駅の東西線浦安駅より、4駅手前の東陽町駅(東京都江東区)で同日午前0時すぎ、防犯カメラが電車から降りるその姿を捉えていた。時間帯から浦安まで行く終電に乗り遅れ、東陽町止まりの電車に乗っていた可能性があるが詳細なカメラの撮影時間は明かされていない。
ただ、東陽町から浦安までは約8キロの距離があるため、徒歩は考えづらい。一方でタクシーを使ったとの情報もない。何らかのいきさつで、第三者の車に乗ったという可能性もあるが、マンションに向かった方法は謎のままだ。
■マンション住民から指紋採取…専門家「犯人は顔見知り」
マンション内で起きた殺人事件では、江東区のマンションで20年、わいせつ目的から2部屋隣に住む女性会社員=当時(23)=を殺害した男=無期懲役刑が確定=の事件は記憶に新しい。
この事件では被害女性がエレベーターで上層階の自宅に向かう姿が、防犯カメラに収められていたことなどから、警視庁はマンション住民を重点的に捜査し、約1カ月後に逮捕にこぎつけていた。
今回の事件でも県警は、マンション住民全約140世帯の調査や指紋採取を行っているが、捜査幹部は「現場から(不審な)指紋が見つかったわけでなく、捜査には時間がかかる」と話す。
東工大教授の影山任佐氏(犯罪精神医学)は殺害方法や施錠の事実から「犯人には明らかに殺意があり計画的だ」と顔見知りによる犯行の可能性を指摘するが、犯人像を絞り込むにあたり、「最終的に最も重要なのはマンションの防犯カメラ」と話す。
念願の看護師になって間もないにもかかわらず、勤務先でも慕われていたという長谷川さん。一刻も早く無念が晴らされることが期待される。
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