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2012年4月27日、午前10時半頃、電気設備科の休憩時間となり、トイレに行こうとした。すると、そのすぐ後ろから4月に入所した若者が急接近し、突然に、「こいつ、まじ最悪」と言った。その時には、周囲に他の者はいなかった。ゴールデンウィーク前のせいか、かなり興奮しているようで、いつもにまして騒いでいた。しかもこの日の指導員は、厳しくない性格であったので、はしゃぎ放題という感じだった。この18歳の若者の決まり文句は、「死ね、殺すぞ、辞めろ」というものである。おもに仲間同士でふざけあうために軽い気持ちで発せられるが、聞いているとどきりとさせられる。しかも時には、仲間以外の者に対しても、「死ね、殺すぞ、辞めろ」ということがある。若いから許されると考えているようだ。この日は連休前ということもあり、かなりしゃべりまくっていた。授業中にも関わらず、「うぜえ、うぜえ、まじうぜえ」と何度もわめきちらし、「もう嫌や、こんなん嫌や、こんな訓練何の役にも立たん」とか「いじめですか〜、あははは」と言っていた。指導員は特定の人物だけに質問を繰り返し、それ以外の訓練生には、一切質問をしなかった。他の者は楽といえば楽だったが、完全に異常な雰囲気だった。しかし、騒ぐのが好きな者もいて、仲間同士で授業中もじゃれあっていた。これはもはや訓練ではないし、授業でもない。ただの雑談場所、駅の待ち合わせ場所という感じだった。頭にくるのは、いつも急に後方から忍び寄ってきて、急接近したら、即座に暴言を吐いて、からかう行為を繰り返していることだ。なぜかいつもまとわりついてくる。とにかくこういう連中の共通点は、常にいつも他人の顔色を伺っており、他人の行動をよく観察し、監視しているということだ。居眠りをしているようでも、周囲に対して、敏感である。要するに常に目立ちたいということらしい。そして構って欲しい、自分を重視して欲しいということらしい。悪ふざけをして親密になろうとしているようだ。だが、冗談でも、「死ね、殺すぞ、辞めろ」などと言うことは、間違っている。またこの日の指導員は、いつも「指導員を辞めたい」と述べている。実は他にも「こんな仕事は嫌だ」とか、「本当は別のことをしたかった」「仕方なく不本意ながら指導員になった」と訓練中に授業中に述べる教官がいる。そういうのを聞くとがくっとなってしまう。実は訓練校の指導員になるのも、そう楽なことではなく、まず専門の大学を出て、資格を取得し、面接にも合格し、その後も修練期間がある。別のケースでは、熟練技術者が、補助員というか、講師として参入するケースもある。ただしこれは、長年の実務経験があり、高レベルの資格取得者である。2級ではなく、1級か、特級の資格が必要である。さらに一定期間以上の実務経験が必要だ。この連中は、意外なことにアルバイトをしているそうだ。それは指導員が述べたことだ。それで、疲れているので、居眠りをしても、仕方が無いから許すという発言も出た。それはそれで関知しないが、いちいち他者の後方に忍び寄り、「こいつ、まじ最悪」とか、「辞めろ、死ね、殺すぞ」などと言うことは許可していない。現在の状態は、この連中がすべてを支配している。他の者はただの観客、傍観者、見物人である。指導員とこの若者の個室のようなもので、いつまでも漫才が続くということだ。しかも指名された特定の人物は、いかにもやる気がないようで、面倒くさいように回答し、それを受け入れてくれと強要しているようなものだ。他の訓練生がそれに口出ししたり、注意することは厳重に禁止されている。すべて職員に任せねばならず、何かあっても、すべて訓練生同士で対処してはならないとしている。困るのは、常にまとわりついてくることである。そして必ず暴言を吐く。少しも真剣さはなく、だらけており、ただ悪ふざけしかしない。教官は、掌握できず、それどころか掌握する気もない。つまり、問題意識は全くない。何も考えていないし、何も感じていない。要するに、訓練がどういうものか知らないし、授業が何なのかもわかっていない。明らかなことは、こういう連中は、他人が不愉快になることしか言わないということである。いつも侮辱し、からかい、嘲笑している。健全さを心底毛嫌いしているし、何か悪ぶることがかっこいいと勘違いしている。そして最後には、まだ年齢が低いので全て許されるという誤解である。別に尊敬をしろとは言わない。敬意を払えない高齢者もいるだろう。年齢が高くても、すべてが高潔ではないし、正しくもないし、むしろ悪いかもしれない。だが、自分は対等な目線で行動しておいて、まずいことになると、年齢が低いことを隠れ蓑にするのは卑劣である。とにかくコントロールが効かない。黙っていると、どんどんエスカレートする。しかし、こういう連中は、厳しい指導員のときには、騒がない。静かであり、おとなしくしている。つまり、管理者の性格を熟知している。それに周囲の雰囲気も察知している。それもまた卑劣であり、賛同できない。もしも何か、きちんとしたライフワークがあり、それなりの信念なり、目標があれば、いつもそのように空気を読むことのみに集中していないはずだ。自分の生き方に自信があるのなら、どうして他人にちょっかいを出して、挑発行為をするのか。また、他人にまとわりつきたいというのは、自分に満足していないし、空虚であることを知っているからではないのか。最悪なのは他人ではなく、自分自身だろう。それにその調子では、もっと最悪があるかもしれない。本当の最悪は、他人を不当に攻撃することである。
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