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なぜ指名手配犯は捕まらないのか? [日本の警察のフシギ]
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2012/3/27 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
逃亡17年爆弾娘の逮捕は絶望的
元オウム真理教信者の平田信が警視庁丸の内署に出頭したのは昨年の大晦日。間もなく新年になろうとする深夜のことだ。捜査の網をかいくぐること17年。よくぞ、逃げ続けたものだと“感心”した人もいるだろうが、実は逃げ続けるのはそう難しいことではない。
平田は出頭直前、警視庁本部を訪れて名前まで名乗ったが、機動隊員に冗談と思われて追い返された。とんでもない失態だが、指名手配犯が捕まらないのは、警察がたるんでいるからだけではない。
指名手配の仕組みをご存じだろうか。警察は逮捕状があって、しかし、行方が分からない容疑者を指名手配する。でも、ほとんどの場合は、データベースに容疑者の氏名や年齢、生年月日などを登録するだけだ。
報道やポスターなどで顔写真が公開されるのはほんの一部に過ぎない。職務質問や飲酒検問などに引っかかり、たまたま照会されない限り、容疑者本人ですら手配されていることを知らないケースも多い。平田のようにひっそりと生活されれば、警察はもうお手上げだ。
全国の指名手配犯(昨年8月時点)は973人に上る。このうち、重要犯罪といわれる殺人は85人、強盗は102人いるが、実は全国の警察は一年中、指名手配犯を本気で追跡しているわけではない。
潜伏の可能性が高い実家や友人・知人宅を重点的に訪問したり、金融機関や自治体に照会して、預金口座の動きや、戸籍の変更などを詳しくチェックするのは、毎年、強化月間が実施される11月だけなのだ。
警察は、強化月間中に実績を挙げると、上司からの覚えがめでたくなる組織である。だから、年間に逮捕される指名手配犯の4分の1は、強化月間に集中している。これなら逃げる方は楽チンだ。
指名手配犯を逮捕できるのはほとんどが逃走直後のケースである。指名手配犯の半数近くは3年以上、逃亡を続けており、元教団信者の菊地直子や高橋克也のように10年以上逃げている容疑者も1割いる。時間が経つほど追跡の手掛かりは失われ、捕まる可能性は低くなる。で、思い出したように11月を強化月間にして、ちょっとだけ本腰を入れるのである。
「本気で捕まえてやる」と思っている捜査員もごく一部。平田のように容疑者が出頭するか、市民から確度の高い情報が寄せられるのをただひたすらに待っているのが警察の実態なのである。
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