http://www.asyura2.com/11/nihon30/msg/168.html
Tweet |
長崎ストーカー殺人:警察に「なぜ」山ほど 遺族訴え
2012年1月24日 21時41分 更新:1月24日 23時47分
山下美都子さん、久江さんが刺殺された民家=長崎県西海市で2011年12月17日、本社ヘリから加古信志撮影 長崎県西海(さいかい)市の山下美都子さん(当時56歳)、久江さん(当時77歳)が自宅で殺害された事件で、美都子さんの夫山下誠さん(58)が24日、弁護士を通して事件に至る詳細な経緯を明らかにした。誠さんは三女へのストーカー行為などについて、長崎、千葉、三重県警に再三捜査を要望したもののたらい回しにされたなどとして「『誰も助けてくれない』と絶望的な気持ちになった」「警察に対して『なぜ』と思うことは山ほどある」と記し、警察に説明を求めている。【梅田啓祐】
事件は昨年12月16日夜に発生。長崎県警は誠さんの三女(23)の元交際相手だった筒井郷太容疑者(27)を殺人容疑などで逮捕した=現在鑑定留置中。長崎、千葉県警によると、三女は住んでいた千葉県習志野市内で、三重県桑名市に実家がある筒井容疑者から暴力行為やストーカー行為の被害に遭っていたという。
誠さんの書面によると昨年10月末、筒井容疑者から三女にひっきりなしに電話があり、誠さんは11月1日、長崎県警西海署に三女への傷害事件で被害届を出したいと申し入れた。しかし西海署は「事件が起こった場所の警察署で」と具体的な対応をしなかった。
11月7日には家族と三女の同僚が三女のマンションに入ることになったため、事件捜査に支障ないように習志野署に立ち会いを求めたが「業務に関係ない」と断られたという。 筒井容疑者は三女の同級生や同僚らにも「殺す」などと脅迫メールを送るようになったといい、誠さんは11月21日、西海署、習志野署、三重県警桑名署に脅迫を相談。西海署と習志野署は「メールを受けた人の居住地の警察に相談を」との対応だった。桑名署には筒井容疑者宅の巡回も要請したが「西海署と習志野署に確認する」と言ったきり、連絡がなかった。
誠さんは「関東のさまざまな警察署に私や三女が行けるはずもなく『誰も助けてくれない』と絶望的な気持ちになった」「どこの警察署も助けてくれないと思うようになった」と当時の気持ちを記している。
誠さんと三女は傷害事件の被害届を出すため12月6日、習志野署に出向くが「いつでもいい」と言っていた習志野署の対応は「1週間待ってくれ」だったという。
事件1週間前の12月9日未明には、三女宅のチャイムが何度も鳴り、ベランダでたたく音がしたため習志野署に通報。警察官に「筒井を捕まえてくれ」と頼んだが「顔をきちんと確認したのか」などと言われ、周辺捜査もせずに帰ったという。
12月13日夜には三女宅近くに筒井容疑者がいるのを誠さんが見つけたため、習志野署の刑事に「早く捕まえてくれ」と訴えたが「書類がそろっていないので逮捕はできない」との返答だったという。
誠さんは事件当日、習志野署にあいさつした後に自宅に電話した。「妻と話をしましたが、そのとき既に私の母は殺されており、妻が電話をしている外に筒井が潜んでいました。電話が終わった後に、妻は襲撃を受けたようです」と悔やんでも悔やみきれない心情を明かしている。
千葉、三重両県警の幹部はこれまでの毎日新聞の取材に対し、「筒井容疑者に誓約書を書かせて帰したこと、1週間待ってと言ったことは事実だが、なぜそうしたのかは検証中」(千葉県警捜査1課)、「確かに電話連絡はあったが、『相談カード』には『巡回してほしい』との内容がなく、巡回の指示も出ていなかった。今となっては判然としないが、連絡を求めておられたのなら申し訳なく思う」(三重県警桑名署)などと述べている。
◆長崎ストーカー殺人事件の経緯◆
(警察の対応は山下誠さんの手記に基づく)
【2月】
下旬 筒井容疑者と三女が交際を始める
【9月】
中旬 筒井容疑者が三女に暴力、10月にも(後に被害届)
三女はマンションで事実上の監禁状態に
【10月】
29日 誠さんが長崎、千葉両県警に相談
30日 三女の部屋に三女の親族、同僚と習志野署員2人が突入。署員が筒井容疑者を任意同行し「二度と近づかない」との誓約書を書かせて帰す。三女宅にはその後も筒井容疑者から電話
31日 誠さんが三女を自宅に連れ帰る
【11月】
1日 長崎県警西海署に「傷害の被害届を出したい」と相談。同署は「事件が起こった場所の警察署へ」
4日 千葉県警習志野署に「被害届を出したい」と電話
5日 西海署に「無言電話が続く」と相談
8日 親族が習志野署に「三女の部屋に侵入の跡がある」と通報。同署は対応せず
13日 この頃から筒井容疑者が三女の知人らに「三女の連絡先を教えなければ周りの人間を殺して取り戻す」などの脅迫メール
21日 西海署、習志野署に脅迫メールについて相談。両署とも「被害者の居住地の警察署に相談を」
同 三重県警桑名署に脅迫メールを伝え「筒井の実家巡回を」と要求。同署は「西海、習志野署に確認する」。以後連絡なし
【12月】
1日 三女が習志野署に「被害届を出したい」と電話。生活安全課は「いつでもいい」と回答
6日 三女と誠さんが習志野署へ。「刑事課が一人も空いていないので1週間待ってくれ」。後に「12、13日に事情聴取する」
8日 筒井容疑者が桑名市の実家を飛び出す
9日 未明から三女宅のチャイムを鳴らしたりベランダでをたたく音。習志野署に通報。警察官は「顔を確認したのか」「逮捕はできない」と言って帰る。その後、同署は筒井容疑者が三女宅前にいるところを職務質問。両親に連れ帰るよう指示。
12日 習志野署が三女と誠さんから事情聴取(〜14日)
13日 筒井容疑者が三女宅近くをうろつく。誠さんが習志野署に通報するも「まだ書類がそろっていないので逮捕できない」
14日 筒井容疑者は実家に帰るが、父親を殴り、母親の携帯電話を奪って家出。誠さんは習志野署員からその事情を聞く
16日 久江さんと美都子さんが殺害される
17日 長崎県警が筒井容疑者を逮捕。習志野署が傷害容疑で逮捕状
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120305-00001112-yom-soci
長崎ストーカー殺人、3県警が連携不足を謝罪
読売新聞 3月5日(月)20時37分配信
拡大写真
検証結果を公表する長崎、千葉、三重3県警の幹部(長崎県警本部で)=足立浩史撮影
長崎県西海市のストーカー殺人事件について、千葉、長崎、三重の3県警は5日、山下誠さん(58)が、三女(23)のストーカー被害の相談をしていた警察署の動きが鈍かったことや、3県警間の連携不足を認める検証結果を遺族に説明し、謝罪した。
警察庁は、暴力に発展する恐れのある男女のトラブルに関する全相談と110番について警察本部と署長が把握して指揮することなどを、全国の警察に指示した。
検証結果がまず問題としたのは、山下さんが昨年11月21日、千葉県警習志野署と長崎県警西海署、三重県警桑名署に相談した際の対応。筒井郷太容疑者(27)(鑑定留置中)から三女の知人らに脅迫メールが届いていることを伝えたのに、どの署も内容を確認していなかった点について、「内容を見れば切迫性があると判断できた」とした。
三女が習志野市にマンションを借りながら西海市へ避難したため、習志野、西海両署が、「管内のことではない」と考え、ストーカー規制法を積極的に適用しなかったことも反省点とした。筒井容疑者は山下さんの妻(56)と母(77)を殺害する2日前に行方不明になったが、この情報を習志野署が西海署へ伝えなかったことも連携不足と指摘された。 .最終更新:3月5日(月)20時37分
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(転写終了)
日本の事件30
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 日本の事件30掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。