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サンデー・タイムズ:モサドがイラン科学者の暗殺を実行した
11日に殺害されたロシャン氏の車
◆1月18日
イラン人科学者のモスタファ・アハマディ・ロシャン氏が11日に車に取り付けられた磁石爆弾で殺害されたことで、イランはアメリカやイスラエルを非難してきた。また最近ではタイムズ誌がイスラエルのモサドが犯人だ、とする記事を掲載したが、イギリスのサンデー・タイムズ紙もイスラエルのモサドの犯行だ、とする記事を掲載したという。
この元は、イスラエルの情報筋、としているが、どうもイスラエル人の情報分野で仕事をしている人々の中にも、さまざまな考え方をする者たちが出てきていることを窺わせるものである。
過去2年間の似たような暗殺事件の犯人はどうやらイスラエルのモサドである、というのが常識になりつつある。アメリカもこの種の暗殺事件の疑いを掛けられることを相当嫌っている風がある。こうして各種のテロ事件の背後には実はイスラエルがいた、ということが常識になる日も近いのかもしれない。勿論、2001年の9月11日同時多発テロ事件もだ。このことが国際社会で明らかになれば、イスラエルの生きる道は本当に閉ざされることになろう。そしてその日はそう遠くはないのだ。このままでは・・・
こうして、国際社会でイスラエルの傍若無人ぶりが徐々に明らかにされ、その狂気じみたやり方に嫌気と危険を感じて、アメリカもイギリスもじりじりとイスラエルから距離を置き始めている様子が伺える。
このことは既に1月16日号の「モサドがCIAを騙(かた)って工作員をリクルート」でも指摘したことで、イスラエルの守護神であったアメリカが、オバマ大統領の下で徐々にイスラエルと距離を置き始めていることを示した通りである。
従って今年はこのイスラエルにとっても一つのターニングポイントになる年となりそうだ。アメリカ内でもイスラエルに近い勢力(軍産複合体・キリスト教原理主義者etc)とイスラエルと距離を置くべきだ、とする勢力(アメリカの愛国者らetc)とがしのぎを削り、特にイラン攻撃を軸として、熾烈な内部闘争が進められそうである。
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●サンデー・タイムズ:モサドがイラン科学者の暗殺を実行した
http://www.presstv.ir/detail/221376.html
【1月16日 Press TV】
ロンドンに本社のある新聞が、イスラエルの情報機関のモサドの工作員が先週起きたイラン人科学者殺害事件の首謀者だと報じた。
サンデー・タイムズ紙は16日、モスタファ・アハマディ・ロシャン氏の暗殺は、数ヶ月に及ぶ監視と情報収集を行って実行するという「スパイ映画」に見られる作戦に似ていたと報じた。
この新聞は、殺害はイランの核施設への攻撃の前哨戦として行われたもので、施設への攻撃の代替攻撃ではないとする匿名のイスラエルの情報筋の言葉を引用した。このイランの核施設への攻撃を一度行えば、再びイランがその施設を再建することは困難になるようイスラエルは企図している。
この報告を元に、モサド工作員らはロシャンの暗殺に適当であると考えるテヘランのキーとなる地点を注意深く観察してきた。
「失敗は許されない。当然、あらゆる失敗は工作員らの命を危険にさらすだけでなく、国際的スキャンダルになってしまう」とこのイスラエルの情報筋は語った。
サンデー・タイムズ紙の記事は、ロシャン氏が仕事に出かける準備をする際、近くの安全な家屋内の急ごしらえのコントロール・ルームからモニターされていた、と報じた。
この記事で、ロシャン氏のボディー・ガードはナタンツのウラン濃縮施設まで車の運転をしていたという。そこでロシャン氏は副マーケッティング・マネージャーとして仕事をしていた。覆面をしたオートバイに乗った人物が彼の車に接近し、爆弾を車に設置した、と報じた。
この作戦の後、アメリカはすばやく動きこの暗殺事件に一切係わっていないことを主張した。
レオン・パネッタ国防長官は、「我々は今回の暗殺事件に関してはいかなる意味においても係わっていない」と語った。
イギリスの外務省もまたイギリスは、「いかなる意味における係わりも持っていない」と述べた。
アハマディ・ロシャンはシャリフ技術大学化学工学部の卒業生でイランのナタンツ核施設のマーケッティング副部長として働いていた。
アメリカ、イスラエル、それに彼らの同盟国はイランが軍事的核計画を進めているとして非難し、繰り返しイラン政府に対して軍事的攻撃の「オプション」があると言って脅かしてきた。
2011年11月、アメリカの大統領選挙候補者の何人かは、イランの核科学者の暗殺からイランに対する軍事的攻撃、テヘランの核施設への破壊活動を含む秘密作戦を進めることを叫んでいた。
このように、暗殺を叫ぶということは、過去数年間で何人ものイラン人科学者が暗殺されてきたのを見ても、いい加減な脅しではない。
この記事によれば、ロシャン氏は最近、国際原子力機関 (IAEA) のインスペクターと会っていたという。この事実はIAEAがイランの核施設と科学者に関する情報を漏洩していたことを示唆している。
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2012/01/18 (Wed) 国際政治
http://rockway.blog.shinobi.jp/Entry/657/
イギリス人ジャーナリスト:シリアの情況はメディア報道と真逆
シリアを取材したイギリス人ジャーナリスト
◆1月17日
去年の3月頃から始まったシリア内での武装勢力によるテロ活動で犠牲者が出ると、それを欧米やアル・ジャジーラなど欧米に近いメディアはシリアのアサド政権が政治改革を訴える平和的デモを急襲したためだ、とシリア政府があたかも血の弾圧を強行しているかのような報道をし続けてきた。
しかし、このブログでは、どのブログより先にそれは事実と反するということを指摘してきた。その間、エジプトのムバラク政権が倒れ、リビアのカダフィ政権が倒れ、カダフィは無残にも虐殺されてしまった。
下記は、あるイギリス人ジャーナリストのシリアでの感想が語られている記事であるが、これはダマスカスだけの話ではない。わずかにいくつかの町でテロリストの活動が活発な地域の町を除けば、シリア全土で似たような情況である。
今、シリアにはトルコとの国境線から、あるいはヨルダンとの国境線から武装勢力が浸透し武器も搬入されてきているので、シリアにおける武装テロ活動は収まるどころかますます活発化する可能性が高い。
それでもシリアの情況があのリビアのように、いやそれ以前にチュニジアやエジプトのように全面的な、一般国民が総出で政権を批判するようなデモの動きにならないのは、単に秘密警察が強いとかいうレベルの問題ではない。
本当に政権に対する強固な嫌悪感・拒否感が国民に充満していれば、あのチュニジアの一人の青年の死をきっかけに全土的な反政府デモに膨らんだようになったり、あるいはエジプトの例のようなことになるはずである。
それが去年の3月から既に一年近くになろうとしても、このイギリス人女性ジャーナリストが体験しているような実態がシリアのダマスカスにある、ということは、シリアの情況はチュニジアとかエジプトの情況とは相当違う、ということを示していることになるのである。
問題は、欧米メディアのもたらす嘘の報道であり、それを鵜呑みにする人々であり、欧米メディアの論調を真理として受け継ぐ日本のメディアの姿勢である。バイアスの掛かった見方しか出来ない情けない日本のメディアの上層部の者たちが問題である。以前も指摘したが、NHKもシリアの「政府支持デモ」を「反政府デモ」と偽って報道したことがあった。反省せよ。
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●イギリス人ジャーナリスト:シリアの情況はメディア報道と真逆
http://www.sana.sy/eng/21/2012/01/15/394292.htm
【1月15日 SANA】
イギリス人ジャーナリストのリジー・フェラン女史は、シリアで起きている出来事の情況はいくつかのメディアが報じようとしてきた内容と完璧に異なるものだ、と語った。
シリア訪問中のフェラン女史は、現地の情況を見るためシリアのダマスカスに6日前ジャーナリストとして到着してみて驚いたと語った。シリアは安全な場所ではなく混乱が支配している、また軍が道路上に配置され、反政府デモが毎日のようにあらゆる場所で行われている、というメディアによって知らされていたイメージを持っていたのだ。
彼女はシリアのテレビ番組で、この訪問で見聞したことを語り、生活が普段どおりに行われ、人々は多少の問題はあれども、いつもどおり仕事や学校に出かけている、ことを強調した。
ダマスカス市は自分が一人で夜遅く移動する際も非常に安全で、何らの問題にも遭うことはないし、大きな反政府デモも見ることは無かったと語った。
フェラン女史は、ウマヤド広場で大規模な政府支持デモを見てシリアの情況の現実に触れて驚いた、と指摘した。これは彼女にとっては、欧米その他の国々で知らされている情況と完全に異なるものだったと語った。
イギリス人ジャーナリストは、バシャール・アル・アサド大統領がウマヤド広場に来て人々に直接語るということは、「非常に興味深いこと」だという。それはBBCやアル・ジャジーラなどのテレビ局は、シリア人はアサド大統領を支持していない、としていたから、何万もの人々が広場に来て大統領を見て喜び彼に対する親愛の情と支持を表明しているのを目撃したからだ。
●シリア国民:外国の干渉を拒否しアサド政権を支持
http://www.sana.sy/eng/337/2012/01/16/394678.htm
【1月16日 SWEIDA/DEIR EZZOR, (SANA)】
政府の改革政策を支持するシャフバ市の人々の集会
スウェダ地区で南部のシャフバ市で武装勢力によりなされたテロ活動を非難し、シリアは人々が覚醒し指導部と一体となることでより強い国として興隆するだろうと叫ぶ政府支持デモが行われた。
デモの参加者はシリア国旗と横断幕を掲げ、軍を称える歌を歌い、シリアの安全保障を脅かし、シリア人の血を流した者たちを打倒するよう要請する歌を歌った。
参加者らは、誠実なシリア人は皆、一つになってシリアに対する陰謀と対決しており、彼らが集まったのはあらゆる陰謀に反対するためであり、シリアの強固な一体性を揺るがそうとする勢力に対する明確なメッセージを送るためだとしている。
彼らはまた、政府の改革プログラムを支持しており、国家の統一に対するコミットメントを表明し、シリア軍と犠牲となった一般市民に対する表敬、そしてシリアはいかなる犠牲もいとわない価値ある国家であることを表明した。
参加者らはアラブ連盟監視団が、事実を客観的に専門的に把握し、シリアの表通りの本当の雰囲気を伝えるよう要請した。
デイール・エゾールでは、シリアのブレードというグループが女性労働組合支部と共同で地区内の女性と母親たちの署名を集めるキャンペーンを実施している。
女性たちも積極的に署名活動
このキャンペーンは「シリアの母の願い」と名づけられ、独立した国家の決定を支持し、アサド大統領が指導する改革プログラムを支持し、外国の干渉を拒否するための署名を集めることを目的としている。
このキャンペーンのオーガナイザーは、この「意思」がシリア人に友好、保障、安全を維持しようとさせると語った。またこの活動は母親たちの間に、子供達が祖国を愛し対話の文化を彼らの中に植えつける必要性があるという覚醒を広めるためだ、としている。
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2012/01/17 (Tue) 国際政治
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