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BY 栗原茂男
By junnihonjin, on 1月 14th, 2012
消費税増税が政治の話題になっていますが、実は増税は景気を収縮させ、翌年も税収を減収にします。そこで更に財政再建を進めると更に景気が縮小して税収減。それこそまさにデフレスパイラルです。
日本国の財政は確かにかなり異常です。国民所得が470兆円くらいで、国借金は1千兆円くらいですから。
しかし実はマネーサプライも異常で、マネタリーベースは正常な値の3倍くらいになっています。
昨年3月の震災で日銀は当座預金を18兆4,858億円から40兆7,556億円に増やしています。
日銀は成長性の高い業種への融資を増やすような事を宣言して実行していますが、自称「通貨の番人」から政府の産業政策へと踏み込んでいますから、日銀は明らかに矩を越えています。
ところでその日銀ですが、定款の六十条で利益が出た時は積み立て5%と5%以下の配当を差し引いた金額を2ヶ月以内に国庫へ納付しなければならない事になっています。
http://www.boj.or.jp/about/boj_law/teikan.htm/
であれば、国債を日銀に引き受けさせれば利子の90%以上が政府の収入として戻ってきます。
国債の支払い利子は24年度予算では22兆円くらいですから、22兆円くらいは国庫へ戻ります。
http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2012/seifuan24/yosan003.pdf
中央銀行は15%なので、政府が使える予算は20兆円くらい、増えるのでしょうか。
http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/saimukanri/report/ksk151125_s07.pdf
直接引き受けは禁止されていても、金融機関などを経由させれば問題ありません。
この辺の仕組みは民間企業とは全く異なる仕組みのようです。
それから日本国債は大半が国内で消化されていますが、財務省は一昨年「投資情報官」という役職を作って日本国債を海外に買っていただくという方向で積極的に実行しています。
http://www.mof.go.jp/jgbs/summary/diversification/index.htm
ニュースが流れた時に財務省に電話して、そんなことをすれば外国に日本を揺さぶられる可能性が出てくるので、将来の厄介の種を撒くようなものではないかと問い質しました。
すると電話口の人は言葉に詰まっていました。
そもそも乗数効果が2,5倍という数値は昔から変っていませんし、政府投資とGDP伸び率との関係も全然変っていない事は丹羽春喜博士が証明しています。
内閣府の計算が乗数効果を1,1とか1,0 とかとしてるので、財政破綻だと言いますが、投資が増えればGDPが増え、税収は増えます。
ただ残念な事に財務省に聞くと、財政政策、GDP伸び率と税収伸び率との関係についての関係式は無いようです。
緊縮財政を進めるためにサボっているのでしょうね。
財務省の主張を聞いていると、売り上げ減で苦しんでいる会社が経費節減で営業車を減らし、営業の人員を減らして財務部門に注力しているように感じます。
それから、財政赤字の問題ですが、通貨発行が民間企業を通じて行なわれるという不可思議な仕組みを改め、太政官札のように政府自身が発行すれば問題は一気に解決です。
オバマ政権になってドル安政策を実行しているので、円が高くなっています。ユーロは自滅で下がっていますし、人民元は政策で切り上げを避けています。
円高の日本が貿易赤字が出るのも当然かと思います。
そこで財政規律論者の方々にお聞きしたいのですが、財政規律を無視して国債を日銀の引き受けさせて、小泉純一郎がやったように市中銀行を迂回させて、国の借金を増やせば円の信任が下がって丁度良いではありませんか?となります。そして実際には支払利子はほとんど増えないので、財政破綻がないと言う事になります。
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