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小沢、“爆弾本”出版準備!永田町&霞が関“激震”の中身とは (zakzak)
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投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 10 月 14 日 17:11:15: igsppGRN/E9PQ
小沢、“爆弾本”出版準備!永田町&霞が関“激震”の中身とは
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20111014/plt1110141542005-n1.htm
2011.10.14 夕刊フジ
★鈴木哲夫の永田町核心リポート
民主党の小沢一郎元代表(69)の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、小沢氏の第2回公判が14日、東京地裁で開廷。尿管結石で緊急入院して以来、初めて公の場となる。こうしたなか、小沢氏がひそかに本を執筆中であることが分かった。単なる政策本ではなく、「検察批判」や「民主党批判」もつづられているとの見方も。戦闘意欲を高める剛腕政治家の真意とは。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が迫った。
「痛くないが、なかなか石が出ないんだよ」「病院は暇で暇で、やることがないんだ」「また、マスコミはバカな記事を書いていたな」
小沢氏は10日夜、尿管結石で入院していた日本医科大学付属病院(東京都文京区)を退院。療養中の小沢邸(世田谷区)に見舞いに訪れた小沢グループの議員らに、終始笑顔でこう語ったという。
緊急入院時の動揺も収まったグループ内で最近、こんな会話が交わされた。
「あの本の話はどうなったんだ?」
「そういえば、聞いてないな…」
小沢氏は今年2月、グループ議員との会合で、「実はいま『日本改造計画』の続きを一生懸命まとめている」と、こっそり語っていたのだ。
「日本改造計画」とは、1993年に小沢氏が書き上げた著作で、政治家本ではめずらしく、72万部を超えるベストセラーとなった。小沢氏は同年、「政治改革」を掲げて自民党を離党し、非自民連立政権を成立させた。国家観や外交・安全保障、税制まで幅広く書かれた同書は、小沢氏の政治行動の裏付けともなった。
小沢氏は執筆を明かした際、「ほぼ書き上がっているが、国際情勢の変化もあり、少しずつ書き加えている」とも語った。そこまで完成していたはずの本が、いまだに出版されていない。
会合に参加していた1年生議員は気になって、小沢氏に近いベテラン議員に聞いた。
「小沢さんは、菅(直人前首相)さんの不信任決議案ではダマされ、代表選でも海江田(万里前経産相)さんを担いで負け、元秘書には有罪判決が出た。連戦連敗。政策本を出す気力を無くしたのではないですか?」
ベテラン議員は「まったく逆だ」といい、こう解説した。
「小沢さんは、一世一代の政治決断の時に『日本改造計画』を出した。いまでも通用する本を書き直すということは、政治理念をまとめ直し、最後の大勝負を宣言する気だ。だが、現実には裁判がある。いま出しても『負け犬の遠ぼえ』としか受け止められない。無罪を勝ち取って、政権獲りへ動くときに出すと決めたのだろう」
1年生議員は「どんな内容でしょうか?」と重ねて聞いた。
ベテラン議員は「俺も分からん。だが、政策・理念だけでなく、『政権交代とは何だったのか』『現民主党政権の運営手法への苦言・批判』には触れているはずだ」と語った。
裁判終結後、小沢氏は政治家として最後の大勝負に打って出るという。そう決意しているなら、初公判での先鋭化した言動もうなずける。
前回(5日発行)のリポートで指摘したように、小沢氏にとって元秘書3人が有罪判決を受けたのはショックだった。供述調書が証拠不採用となり「無罪もあり得る」と期待していたためだ。小沢氏の裁判も100%無罪とはいかないかもしれない。
しかし、戦闘意欲は周囲が驚くほどに高まっているという。
裁判で小沢氏を支えるスタッフは「初公判の意見陳述で、異例の検察批判を展開したのは、小沢さんの強い希望だった」といい、こう明かした。
「罪状認否での無罪主張は当然だが、裁判長の心証も考えて、意見陳述では謙虚さも出すのが普通。ところが、小沢さんが事前に『これでいきたい』と持ってきた原案は、激しい検察批判の言葉が並んでいた」
弁護団は原案を短くしたが、小沢氏はいったん持ち帰り、次の打ち合わせで「やはり、これは入れたい」と押し戻した。このため、「特定の政治家を対象に強制捜査を行ったことは明白な国家権力の乱用」「民主主義国家として許されない暴力行為」などの言葉が残されたという。
意見陳述へのグループ内の反応はさまざまだ。
中堅・若手議員は「言いたいことを言った方がいい」「1人でも『検察がおかしい』と分かる人が増えればいい」と肯定的だが、老練の域に入ったベテラン議員は「やり過ぎ。先鋭化しすぎると、党内でも『小沢離れ』が加速する」と危惧している。
初公判直後の記者会見でも、小沢氏の特異な姿勢が見られた。
記者から証人喚問への対応を聞かれて、小沢氏は「じゃあ、あなたはどう考えているの?」「もっと勉強して」とやり返した。キッとした眼光は、小沢氏が「世論受けしない」と封印していた表情だった。
中堅議員は「久々にやってしまった…。あのシーンはこれから何度も放送される。世論にはマイナス」と残念がりつつも、「素が出たのは、小沢さんの戦闘意欲ゆえだろう」と自らを納得させた。
元秘書3人に対する判決には、司法の問題点も指摘されている。ただ、世論がこれと違う次元にあるのも現実だ。
「小沢氏は、国民が単純に疑問を感じる部分、『どうして、政治資金収支報告書の時期をズラしたのか』『なぜ、億単位の現金を手元に置くのか』『多数の不動産を買い集めている理由は』などを説明しきれていない。小沢さんの論理と、世論の間には乖離がある」(同グループ議員)
一方、民主党執行部は小沢問題とは距離を置き、野党の証人喚問要求もはね返している。といって、決して小沢氏を守っているわけではない。野田佳彦首相周辺がこんな話をしている。
「野田首相は、来年9月の代表選での再選を目指して、できる限り安定飛行、安全運転をする。本格政権作りは、来年9月以降だ」
このシナリオが意味するものは、小沢グループが描く「来年4月に無罪を勝ち取り、9月の代表選で小沢さんを勝たせる」という動きが眼中にないということ。小沢氏や同グループについては「来年春には力をなくしている」(同周辺)と軽視しているのだ。
百戦錬磨の小沢氏だけに、裁判の結果が、永田町の権力闘争に直結することを知らないはずがない。小沢氏の今後の公判は、政治生命を賭けた戦いなのである。
■すずき・てつお 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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