http://www.asyura2.com/11/lunchbreak51/msg/200.html
Tweet |
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/25262
ギリシャをデフォルトさせろ2011.10.11(火)
Financial Times
SHARE
RESIZE Small Size
Large Size
PRINT Small Size
Large Size
upperline123
(2011年10月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
もうギリシャを自由にしてやる時だ。筆者は何も、ユーロの崖っぷちにしがみついているギリシャ政府の手を踏みつけるよう提案しているのではない。だが我々は、最善の結果を期待することが災いを招く段階まで来ている。欧州には、ギリシャの転落を管理する計画が必要だ。
ユーロ圏は2つの問題を抱えている。1つは、ギリシャのインソルベンシー(支払い不能状態)とポルトガル、スペイン、イタリアの脆弱性、そして、それに伴って欧州の銀行にかかるストレスの問題。もう1つは、中核国以外の国々の恐ろしいほど弱い財政と競争力だ。
1つ目の問題に対処しても、それだけで2つ目の問題を解決することにはならないが、必要な出発点だ。
急を要する決定は、ギリシャのデフォルト(債務不履行)の時期と条件に関するものだ。政治家にはまだ、秩序ある債務再編と、直ちにすべての国を巻き込む無秩序な崩壊のどちらかを選ぶ選択肢が残っている可能性はある。可能性はあるが、確実ではない。
燃えさかる炎が大陸全土に広がる恐れ
各国政府がギリシャ以外の周縁国の回りにどのように防火壁を築くか、あるいは、銀行システムをどのように隔離するかについて言い争えば言い争うほど、制御されないまま炎が大陸全体に広がる可能性が高くなっていく。
10月初めにギリシャ・アテネで行われたデモで緊縮反対のスローガンを叫ぶ参加者〔AFPBB News〕
ギリシャは、現行の融資計画の次回実行分を受け取るだろう。何しろギリシャ政府は、長く待ち望まれてきた赤字削減の決意を示してきたし、税金も徴収し始めている。
だが、長期的にはどうしても帳尻が合うような数字は作れないし、先のゼネストからも分かる通り、ギリシャの政治情勢は少しも上向いていない。
ユーロ圏には、政策立案者たちが婉曲的に「再編計画」と呼ぶものを考え出すまで、数週間(ことによると2〜3カ月)しか猶予がない。
異論を展開する欧州の政策立案者もまだいる。その大半はドイツ政府内の面々だ。アンゲラ・メルケル首相は、市場に振り回される気はないと言う。1990年代のベルギーの財政再建を考えみてほしい、とドイツ政府当局者は付け加える。財政状況を安定させるうえでアイルランドが見せた見事な進展を見てほしい。一定の時間と政治的な意志があれば、ギリシャも同じようにできる、というのだ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。