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ユーロ圏に渦巻く恐怖と怒り2011.09.29(木)
Financial Times
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(2011年9月28日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
先週末にかけて開催された世界銀行と国際通貨基金(IMF)の年次総会は、恐怖におののく人々と怒りを覚えた人々の集会となった。
2007年8月に世界を襲った金融危機は新しい局面、それもいくつかの重要な点でより危険な局面に入っている。銀行と弱い国との間には一種の悪循環が生じつつあり、ユーロ圏と世界経済に悲惨な影響を及ぼす恐れがある。ユーロ圏は絶海の孤島ではないからだ。
このプロセスで特に恐ろしいのは、弱い国はこの難局に独力で対処できず、その一方でユーロ圏には責任者がいないということだ。ユーロ圏には、この危機に対応する能力がないのかもしれない。
どんな危険が生じているかは、IMFが先日公表した国際金融安定性報告書にまとめられている。この報告書は明快で説得力があり、勇敢でもある。サーベイランス(政策監視)としては最上の出来だ。
危険な新局面と警告したIMFのメッセージ
国際通貨基金(IMF)は世界経済が「危険な新局面」を迎えたと警告した〔AFPBB News〕
報告書のメッセージは、次の2文に込められている。
1つは「ユーロ圏内の政府による政府債務の残高6兆5000億ユーロの半分近くに、クレジットリスク上昇の兆しが見受けられる」という文。
もう1つは「その結果、比較的リスクが高く価格の変動性も高い政府債務を大量に保有する銀行が、市場でかなりの圧力に直面している」という文だ。
ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授とピーターソン国際経済研究所のカーメン・ラインハート氏は『This Time Is Different(邦題:国家は破綻する――金融危機の800年)』という重要な著作で、大規模な金融危機はソブリン債務危機に至ることが多いと説いた。
世界は今やこの段階に到達している。ユーロ圏内の小さな周縁国にとどまらず、スペインやイタリアでもそうなっている。
国家の債務管理能力に疑問符がつき始めたことは、一般に受け止められている銀行の健全性を直接的にも間接的にも低下させる。銀行がそうした国々の債券の大半を保有していることが直接的な低下を、国家保証の価値が下落していることが間接的な低下をそれぞれもたらしているのだ。
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