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グローバリゼーションって何だろう?・・やっと気づき始めたギリシャの民衆
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投稿者 尚林寺 日時 2011 年 9 月 28 日 09:31:19: JaTjL5JPya4go
http://news.livedoor.com/article/detail/5891433/
グローバリゼーションが大好きなのは主に欧米。イギリスもその昔はイギリス連邦を作るほどのグローバルな国でした。アメリカは自由貿易の象徴とも思われるほどで「お前は俺の国でビジネスをしているのだからお前の国も開国して俺の国にもビジネスさせろ」と主張しました。
欧米各国のトップや州の知事が企業のトップを引き連れて貿易ミッションなる行商に出かけることはもはや行事化されています。そこでは一様に大きな成果を挙げていますが、その裏には「俺の顔を潰すなよ」という目に見えない圧力がありありです。
さて、グローバルに繋がっていることにもメリット、デメリットは当然あります。
1840年に起きた中国(清)とイギリスの阿片戦争はデメリットの典型でしょう。もともとイギリスと中国の貿易は中国の出超。そこでイギリスは決済用の銀の流出を防ぐ為にインドとの三角貿易で阿片を中国に輸出、これで逆に中国から銀が大量に流出し、最後、戦争に至りました。
現代であればユーロ圏とギリシャ。ギリシャは今回の問題が発覚するまでは順調に経済が回復過程にあったはずです。失業率は2000年当時の12%越えから 2008年には7%台まで下がっていました。しかし、ルール違反だったとはいえ、ユーロ圏が寄ってたかってギリシャを攻め続けました。ある意味、これは大きな内政干渉と経済戦争です。「お前は約束を破ったからユーロが使えなくなるぞ、だったら国内の無駄遣いを徹底的に削減せよ」と。
ある意味、ギリシャはユーロ圏に入っていなければこんな干渉されずに済んだのです。しかし、今でもユーロへの加盟国は増え続けています。それはヨーロッパの小国にとって世界経済にもはや太刀打ちなど出来ないというジレンマでもあります。
アメリカがグローバリゼーションを強く訴えたのはアメリカが何でも持っているから自分は負けることはない、という自意識かもしれません。国土、人口、経済、金融、ユダヤ、資源、農業、政治…。企業でたとえるなら売上げ50兆円の大企業が商店主に「お前の店に俺の商品を置かせろ」といっているようなものです。
一方、日本はどうでしょう。僕の個人的感性としては門戸開放が遅れている国の一つであると思っています。それは江戸の末期に開国を迫られて無理やりドアをこじ開けられたのがお殿様のお城の城門を開けるのとオーバーラップするのは僕だけでしょうか?日本の戦国時代、城門をあければそこには敵がうようよしていた、だから、日本の鎖国の発想は先祖代々からの受け継がれた「お国を守る考え」なのであるとしたら今、世界で突き進むグローバリゼーションに「おい、敵は城の門を開け放てというが、お主、如何するか?」というようなものでしょう。
ギリシャが経済回復するにはユーロから脱退し、独自通貨を持ち、更に貿易制限をつけて自国産業の再育成をするしかありません。さもなければギリシャからは金持ちが皆脱出し、国がもぬけの殻になってしまいます。
グローバリゼーションにおいて自由貿易はそのプロパガンダであります。しかし、病んでいる国には治療を施さないと死を待つだけです。更に関税はさまざまな国でその国の方策に基づいて決めています。シンガポールの自動車の関税は確か200%ぐらいあったと記憶しています。つまり、車の価格が日本で買う2倍です。でもこれはシンガポールが環境対策で取り組んでいる問題。でも今話題のTPPにおいては例外なしといわれています。
グローバリゼーションは地球を平準化する効果を持ち合わせています。平準化ですから良いことも悪いことも取り込まなくてはいけない事になります。これが正しいと断言できるのでしょうか?経済を地球規模で拡大することは大事です。しかし、規模の追求により明らかに歪が出来ています。世界では持てる国、もてない国、つまり、格差が生じてきています。それは今までの途上国とか先進国という仕切りではなく、勝ち組、負け組という区分けです。
僕はギリシャ問題を契機に世の中の経済拡大主義から一定の秩序を取り戻す動きが出てきてもらいたいと思っています。そのとき、日本は歴史の中で何を見出せるか、そこにポイントが出てくる気がします。今まで経済拡大機には戦後経済がとかく注目されました。僕は今、まさに江戸から以前の日本をみています。そこに何か隠されている気がしてなりません。
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