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小沢一郎は殉教者になるのか(稗史倭人伝)
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投稿者 判官びいき 日時 2011 年 9 月 27 日 20:14:56: wiJQFJOyM8OJo
小沢一郎のことを考えている。誰よりも真剣に政治に取り組み、誰よりも真剣に民主主義を追求した政治家のことを考えている。小沢一郎は民主主義に裏切られた政治家である。民主主義の孤高の殉教者である。しかし、彼は殉教者としてではなく、魔女狩りにあった魔女のごとく民主主義国家の国民によって火刑にあっている。
歴史から見た中世魔女裁判の考察
単なる尋問で自供が引き出せない時に限り、拷問という手段が採られた(拷問の方法は時と場所で違っていたが、苦痛と恐怖を与えることなら何でも実行された。特に火の拷問は効果的であったようだ)。被疑者が自白の供述をひるがえしたら、拷問が再開された。あらゆる手段で「告発者」の秘密は保証され、訴訟費用はすべて被疑者持ちであった。そして外界から遮断され、誰が告発者でどういう内容で訴えられたか知ることはできなかった。裁判官はすでに有罪を確信していて、弁護士は自白を勧める。そして、最後の拷問の試練に直面しなくてはならないのである。苛酷な法の機構は、抵抗する気力を萎えさせ、ほとんどの場合屈してしまった。疑いをかけられた者が、無罪で放免されることはめったになかったのである。
魔女裁判を支持したのは多くの善良な市民であったろう。教会の権威に裏打ちされた異端審問所、そして良心と正義感に突き動かされた民衆裁判が、無数の魔女を生み出し、犠牲者を生み出した。
魔女狩りの犠牲者に関してのもっとも極端な説は、19世紀のフェミニスト研究者マティルダ・ジョスリン・ゲージが示した900万人である。これはあまりに極端であるとしても、かつて魔女狩りについて(客観的な根拠がないまま)犠牲者数が数十万人から数百万人と見積もられていた時代もあった。しかし近年行われている一次史料からの推計によれば、魔女裁判による処刑者数は1428年から1782年までに全ヨーロッパで最大40000人であるとされており、……(ウィキペディア・魔女狩り)
民衆は魔女の火あぶりを歓喜と満足の思いで見つめたことだろう。中にはその理不尽さに眉をひそめる者もいたろうが、口には出せないでいたことだろう。小沢一郎は、自民党独裁を壊すために働いてきた。政権交代可能な二大政党制を目指し、小選挙区制を作り上げた。官僚独裁国家を打ち壊すために戦ってきた。この国の政治を真の民主主義政治にたたき直そうとしてきた。だれも本気で取り組まない問題に取り組んできた。
ついにこの国に民主主義は根付かないのか。官僚は高笑いをし、司法は密やかに不正に荷担する。周りをマスコミが固め、御用学者が理論的足場固めに励む。アメリカにこびへつらい、アメリカの意向を笠に着る。何より国権の最高機関たる国会議員たちの低劣さが、自ら議会制民主主義を葬ろうとしている。国民は自らの判断を放棄して魔女裁判に熱狂する。
敵と味方の区別もつかない国民は、唯一の味方である政治家を自ら火あぶりにかけて快哉を叫ぶ。私たちは今、唯一無二の政治家を失おうとしている。”民主主義”を武器として戦ってきた政治家が、民主主義の皮をかぶった権力に抹殺されようとしている。殉教者にとっては、殉教そのものが至福の行為であり得る。しかし、小沢一郎が殉じようとしている”民主主義”は、決して小沢一郎に至福の瞬間をもたらすことはなかろう。原理主義的民主主義信奉者にして希有なレアリスト。小沢一郎が不死身の政治家であることを願うのみである。
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