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パレスチナ、国連加盟を申請
2011年 9月 24日 16:12 JST
記事 欧州・中東その他一覧へ メール 印刷 文字サイズ: 【国連】パレスチナ自治政府のアッバス議長は23日、国連安全保障理事会に対し、パレスチナ自治政府の国家としての国連加盟を正式に申請した。イスラエルとの直接交渉に復帰するよう求めてきた米国の圧力を無視する格好となった。
一方、中東和平プロセスを支援する米国、欧州連合(EU)、国連、ロシアは23日、4者協議を開催し、パレスチナを和平交渉に復帰させるための条件について協議を行った。
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Agence France-Presse/Getty Images
潘基文・国連事務総長(右)に国連加盟の申請書を手渡すパレスチナ自治政府のアッバス議長
4者はパレスチナ独立国家の樹立についての交渉終結までの1年間のスケジュールをまとめた。このスケジュールには、イスラエルとパレスチナに対し、3カ月以内に境界線と安全保障に関する包括的な提案を示すよう求めることや、国際社会がパレスチナ自治政府に対して経済支援を行うという提案が盛り込まれているものとみられる。
クリントン米国務長官は4者がまとめたスケジュールについて、「即刻、無条件で交渉されるべき具体的な提案だ」と述べた。
パレスチナは4者による提案について公式見解を表明していないものの、非公式には、同提案はパレスチナ自治政府が和平交渉に復帰するための2つの喫緊の条件を取り上げていないと見方を示した。パレスチナ側はヨルダン川西岸と東エルサレムで進められているユダヤ人入植地の建設を完全に凍結すること、さらに、1967年の第3次中東戦争以前の境界線を交渉の前提とすることを求めている。また、一部の領土の交換の必要性も認めている。
パレスチナ自治政府の高官は4者協議の提案について、「うまくいくとは思わない。われわれにとって最も重要な条件を無視している」と述べた。
アッバス議長は23日、国連の潘基文事務総長に対し、パレスチナ自治政府の国家としての国連加盟を正式に申請した。同議長はその直後に国連総会で演説し、「パレスチナの春」を呼び掛けて、大きな拍手を浴びた。
アッバス議長は45分間の演説の中で、イスラエルとパレスチナの紛争は中東の安定を妨げる主要な問題だと述べ、60年間もわたってパレスチナ人に国家を認めていないとして国際社会を非難した。
アッバス議長は「今が正念場だ。パレスチナの人々は世界が出す答えを聞こうと待ち構えている。世界はイスラエルによる占領の継続を認めるのか」と述べた。
アッバス議長はイスラエルのネタニヤフ首相の下で交渉が決裂したため、国連安保理に加盟を申請するしかなかったと述べた。同議長はイスラエルがヨルダン川西岸と東エルサレムで継続しているユダヤ人入植地建設のせいで、2国家共存という解決策による中東紛争の終結は実行不可能となったと非難した。
アッバス議長はイスラエルが境界線を引き直し、占領を進めていると述べた。
アッバス議長に続きイスラエルのネタニヤフ首相も国連総会で演説した。ネタニヤフ首相は中東紛争の第一の理由はイスラエルによる入植活動ではなく、パレスチナがユダヤ人国家としてのイスラエルの承認を拒否していることだと述べた。
ネタニヤフ首相は「紛争の核心は入植地ではない。入植地は紛争の結果である」と述べた。
ネタニヤフ首相はまた、イスラエルの安全保障に関する交渉を行わずに2国家共存による解決策をまとめようとすれば、イスラエルの安全保障にとって破滅的なものとなる可能性があると強調した。
同首相はイスラエルが2005年にガザ地区から治安部隊と入植者を引き揚げたが、過激派組織ハマスが権力の空白を埋めたと述べた。
アッバス議長が演説で、パレスチナ人が手にしているのは「希望と夢」だけだと述べたことに対して、ネタニヤフ首相はパレスチナ人には希望と夢の他に、「イランが提供した1万発のミサイルとグラッドロケット」があると述べた。
記者: Jay Solomon
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