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国の不幸を長期化させる霞ヶ関株式会社の「ビジネス・モデル」山崎元氏:「ダイヤモンドオンライン」
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投稿者 あっしら 日時 2011 年 9 月 23 日 14:39:52: Mo7ApAlflbQ6s
日本の統治構造と昨今の政策課題についてなかなか鋭い見方をしている論考なので転載させていただく。
同じ「ダイヤモンドオンライン」には、元大蔵官僚の森信茂樹中央大学法科大学院教授による「論理なき税制改正に陥る恐れあり 民主党の税制決定システムの落とし穴 」という論考があり、「芝居の脚本を書く側」らしく、山崎氏とは実に対比的な内容なので、これも転載させていただく。
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国の不幸を長期化させる霞ヶ関株式会社の「ビジネス・モデル」 :山崎 元氏
芝居の脚本は官僚が書いている
野田新内閣に対する「どじょう内閣」という言葉にもそろそろ飽きてきた。もともと、どじょう鍋は、久しぶりに思い出すと食べてみたくなるが、何日も続けて食べたいと思うような食べ物ではない。
特に、官僚作文のつなぎ合わせのような新首相の所信表明演説原稿(「日本経済新聞」なら13日の夕刊に全文が載っている)を読み返すと、結局、この内閣は、官僚が脚本を書く田舎芝居の新しい演目に過ぎないことが分かって、早くも「もういい」という気分に傾く。前とその前の演目(内閣)では、演者達のわがままで「政治主導」というアドリブ重視を試したものの、役者の力量が追いつかず芝居にすらならなかった。今回の内閣は、教訓を踏まえて、ひときわ脚本家(官僚)に従順のようだ。
いずれにせよ、現政権、前政権、前々政権、あるいはその前の自民党政権も含めて、政治は主体的に機能していない。政権毎のパフォーマンスに差はあるかも知れないが、集団としての官僚(以下、慣例に従って官僚を「霞ヶ関」と総称する)が日本の社会と経済を動かしていると考えるべきだろう。
申し訳ないが、首相をはじめとして、今の内閣や党役員の面々に、官僚から見て「この人は出来る(=能力がある)かも知れない」、「この人にはかなわない」と思わせるに足るような能力や凄みを感じさせる人物は殆どいない。国会答弁でも、国際会議でも、閣僚のお世話をする官僚は、大学時代の家庭教師のアルバイトを思い出すような心境だろうと拝察する。これは、政治家に能力や凄みではなく、親近感程度のものを期待して、政治家(ひいては国のリーダー)を育成することに不熱心だった国民の気分がもたらした帰結だ。多くの政治家が「好感度」くらいしか磨いてこなかったわけだから、官僚に対する睨みもきかないし、選挙でも、テレビ芸人上がりの候補に負けたりする。
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