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http://www.chosunonline.com/news/20110913000026
【コラム】「ロシア活用」戦略(上)
今年6月末、ロシアのメドベージェフ大統領が、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記によってプライドを傷つけられるという出来事があった。両首脳はウラジオストクで首脳会談を行う予定だった。メドベージェフ大統領が2012年アジア太平洋協力会議(APEC)首脳会議の開催地ウラジオストクを視察するのに合わせ、金総書記が豆満江を越えてロシア入りし、当地で会談することになっていたのだ。ところが首脳会談の3日前になって、この会談は急きょ延期された。後になって、北朝鮮側が「内部事情」を理由に突然延期を通告してきたことが分かった。正常な国家の指導者なら、到底あり得ない行動だ。
それから2カ月もたたない先月24日、メドベージェフ大統領はバイカル湖近くのウランウデで金総書記と会談した。この会談のためにわざわざモスクワから6時間もかけて、空路で現地入りした。ロシアの面積は、韓半島(朝鮮半島)の78倍に当たる1708万平方キロに及ぶ。広大なロシアを統治するメドベージェフ大統領は、米国のオバマ大統領に負けず劣らず多忙な政治家だ。そんなメドベージェフ大統領が、プライドをぐっと押し殺して、崩壊しかけている国の指導者に会うことに情熱を燃やす理由は何だったのか。
その答えは、朝ロ首脳会談後にメディアが報じたメドベージェフ大統領の言葉に表れている。大統領が世界のメディアに注目してほしかったのは、北朝鮮との関係強化という点ではなかった。金総書記が、北朝鮮を経由して韓国にガスを供給するためのパイプライン建設に反対しなかったということを、大統領は何よりも先に強調した。パイプライン建設のために、韓国・北朝鮮・ロシアの3カ国による特別委員会を発足させることで合意したことも発表した。つまり、朝ロ首脳会談の結果を説明すると同時に、世界の天然ガス埋蔵量の23%を占めるシベリア・極東地域のガスを韓国に輸出する意向があることを示したわけだ。
北朝鮮より韓国への関心の方が高いメドベージェフ大統領のアプローチ法を見ると、韓国にとっても「ロシア活用戦略」が必要だということを考えさせられる。北朝鮮を間に挟んだロシアと韓国の関係が「ウィンウィン(互いにメリットがある)」の相互補完だという事実に注目すれば、この戦略は北朝鮮問題を解決する上でもプラスになるかもしれない。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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