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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110912/t10015542821000.html
米大統領“戦争早期終結を”
9月12日 12時2分
同時多発テロ事件から10年となる11日、アメリカのオバマ大統領はワシントン市内で演説し「戦争の10年から平和な将来へと向かうことがわれわれの願いだ」と述べ、イラクとアフガニスタンでの戦争の早期終結に向けて決意を示しました。
オバマ大統領は11日、ニューヨークの世界貿易センタービルの跡地など3か所の事件現場を相次いで訪れたあと、ワシントンに戻り市内で開かれた追悼コンサートに出席しました。この中でオバマ大統領は国民に向けて演説を行い、「アメリカはイスラム教に対して戦争をしたのではない。この10年はアメリカ人が強い絆で結ばれていることを示す年月だった」と述べ、イスラム教徒への差別が深刻な社会問題となるなか、改めて国民に団結と融和を呼びかけました。そのうえでオバマ大統領は10年にわたるイラクとアフガニスタンでの戦争について、「アメリカはこの2つの国を自由になった人々の手に委ねることを約束している。戦争の10年から平和な将来に向かうことがわれわれの願いだ」と述べ、戦争の早期終結に向けて決意を示しました。オバマ大統領は、今後、イラクからの全面撤退を急ぐとともに、アフガニスタンに駐留するおよそ10万人の兵力のうち1万人を年内に撤退するとしており、戦争の引き金となった同時多発テロから10年を節目として、景気対策など国内問題への対応に軸足を移していく方針です。
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