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分権改革が後回しはやむなし、
野田政権は霞が関の活用で経済成長を2011.09.08(木)
木下 敏之
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野田佳彦新内閣の経済政策は別として、どうなるか心配だったのは、地方自治を司る総務省の長、総務大臣のポストですが、片山善博総務大臣が川端達夫元幹事長に交代となりました。
片山総務大臣は、自治省の経験もあり、改革派知事として地方行政の経験も豊富です(鳥取県知事を2期務めました)。地震の被害に遭った方の個人の住宅再建にも県庁が補助金を出すという、これまでの行政の常識を打ち破る様々な新しい政策を実現してこられた方でした。是非、継続して大臣を務めていただきたいと思っていました。
片山さんが交代されたのは残念ですが、片山前大臣は現職の議員ではないので、他の政治家との折衝には苦労されていると聞いていました。議員バッジをつけているかどうかは、影響力に大きな違いが出るのです。政府の出先機関の廃止などの交渉などの重要事項では特にそうです。
しかし、川端新大臣は文部科学大臣をすでに務めた経験があり、当選8回で民主党の幹事長も経験している実力者です。多くの難題を政治力で解決してほしいと期待しています。
まるで自民党政権時代のような大臣の短命ぶり
そして、今度こそ新大臣は、2年は大臣を務めてほしいと思います。総理大臣が短命だと各省の大臣も短命になるのですが、それでも大臣がころころ代わるのは、政策を実現する上でとても困ることです。
◎民主党内閣の歴代総務大臣と在任期間
・原口 一博 2009年9月16日〜2010年9月16日(12カ月)
・片山 善博 2010年9月17日〜2011年9月1日 (11カ月)
・川端 達夫 2011年9月2日〜
このように、大臣が1年でころころ代わるのは、自民党政権時代となんら変わらなくなってしまいましたね。ちょっと残念です。
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