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Tue.2011.08.23 原発・放射能
バズビー博士:「地面の亀裂から水蒸気」、本当!?
画像はEUROPA 被曝軽トラ登場―いわき市から拝借
ECRR(欧州委員会放射線リスク)の科学議長、クリストファー・バズビー博士が、8月17日、ロシアの英語圏向け放送「RT News」のインタビューに答えています。
そこで述べられたバスビーの証言は衝撃的です。
以下の記事は、バズビー博士の証言を始め、その他、日本で報じられている、いくつかのニュースについて批評し、さらには「その奥にあるもの」を解き明かそうとしています。
フクシマ最新ニュース:放射線と人々の健康
Fukushima Update - Radiation and Public Health
(August 18, 2011 by Nelle Maxey)
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この記事↑は、複数のテーマを扱っています。
基本的に、Nelle Maxey氏の書いた記事(英文)をベースにしていますが、随所に管理人が補足説明や、関連する記事を挿入して再編集したものです。
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(ここから始まり)
地面のヒビ割れからは水蒸気が噴出している!? 今でも毎時10兆ベクレルが放出?
どうやら、「フクシマの話(原発事故)」が再燃しているようです。
今日(8月17日)、ロシアのRT newsはクリストファー・バズビー博士のインタビュー・ビデオ(下)をリリースしました。
「チェルノブイリと同じようなレベルの放射線が東京でも見らる」
このインタビューの中のもっとも重要なポイントは以下のことです。
1)インタビューは、津波ではなく、地震そのものが原発に損傷を与えた、という話で切り出されている。
2)バスビーは、福島第一原発からの空気の放出については、今まで数千回の報道があったにもかかわらず、過少に報告されていると言っている。
彼は日本から届けられた車のフィルターの検査を行っていて、最近は、実際に自分で検査をするために測定機器を携えて福島に行っている。
「チェルノブイリと同じようなレベルの放射線が東京でも見られる」というRT newsの見出しは、彼が、「東京のある地点の放射線レベルが、チェルノブイリの立入り禁止区域の線量より高い(これは本当に深刻なことだ)」と話したことからつけられた。
3)バズビー博士は、福島第一原発の敷地内の地面にできた亀裂から吹き出ている水蒸気が、ここ数日来、ニュースで取り上げられているカリフォルニアで検出されている放射性硫黄の線源であると言っている。
バズビー博士は、敷地内の割れ目から出ている水蒸気は、核燃料が塩素(海水のような)を伴ったことによる相互作用の結果であると説明しています。
(管理人:もしこれが事実なら、ある意味、プルトニウムより恐ろしいトリチウムが海水と反応して放出されている可能性があります。作業員が危ないです。東電は知っているでしょうけれど)
管理人:
広島大学のロバート・ジェイコブズ氏も同じことをRTで話しているのですが…
8/17 RussiaToday 福島第一・地面から水蒸気が噴き出している
同じくロシアのRT newsで、広島大学のロバート・ジェイコブズ(Robert A. Jacobs)准教授が地面からの水蒸気についてインタビューを受けています。
ジェイコブズ氏は4号機の傾きについても指摘していた人です。
この記事と、この記事で二度ほど取り上げていますが、彼の問題点は、ガンダーセン氏やバズビー博士と違って、情報源を示さないことです。
ガンダーセン氏、あるいはバズビー博士のどちらかが、福島第一原発で進行している(と彼らが主張している)事象についてRTで話し出すと、決まって「セットで登場」してくる人物です。
彼独自のソースを持っているわけではなさそうで、ネットを通じて学者間で情報交換をして情報を得ているようです。
しかし、この人は、決して悪意があるのではなく、日本にいる外国人にとっては、これが事実であるなら、とんでもなく恐ろしいことなのです。
以下は、上のインタビュー・ビデオの中でバズビー博士が語っていることを、まとめたものです。
「私(バズビー博士)は、菅首相と話していた東電の職員から、次のようなことを話されました」。
彼は、「今でも、この原発から毎時10兆ベクレルの放射性の空気が放出されている」と言ったのです。
日本の当局やIAEAは、このことを報告していません。
(管理人注:ここでは、IAEAも、当局といっしょになって隠している、というニュアンスで書かれています)
このことは間違いなく進行しているにもかかわらず、完全に無視されているのです。
昨日(8月17日)、東電と政府は「放出量は毎時2億ベクレルまで下がった」と言っていました。
これは、バズビー博士が言っている放出量の5万分の1に当たります。
しかし、ここで、「政府が放出量が減っている」というのは、あくまで計算上の“見積もり“に過ぎない、ということなのです。
私(バズビー博士)は、このことをこちらに告示しています。
東電と政府は、
「放射能に汚染された空気の放出量は毎時2億ベクレルまで低下した。
これは、7月の水準より80%も低い量だ」
と言っているのですが、それと同時に、
「といって、正確に測定できているわけではないので、あくまで見積りから導き出された数字に過ぎない」と、断り書きを添えています。(NHKニュース:下から11行目)
アレックス・ジョーンズの「Prison Planet」でも、バズビー博士のインタビュー・ビデオが取り上げられており、さらに、付け加えられています。
「福島第一原発の作業員は、『施設の下の地面にヒビが入っていて、その亀裂から放射性の蒸気が逃げ出している』と言っています。
彼ら(作業員たち)は、3月にこの付近一帯を津波が襲う前に、少なくとも1基の原子炉の配管に重大な損傷があった、と言っている」。
こんなことを、このビデオの中でECRRのバズビー博士は、RT nwesの司会者と話しています。
ZeroHedgeという、決して主流ではありませんが、とても良い金融財政関係のサイトがあります。
そこで、昨日と今日のRT newsのビデオが紹介されており、関連する記事が書かれています。
グローバルホークは、3月11日の時点で、原子炉が溶融し始めていることを知っていた
ZeroHedgeには、このように書かれています。
「アメリカは、フクシマが、“その日のうちに”メルトダウンしていたことを知っていた、と今日の読売新聞が報じている。
日本にいる米国籍の人々を避難させるかどうかについては、すでに3月16日未明に検討されていたのだ。
米国は、無人偵察機・グローバルホークのデータから、原子炉の温度が尋常でないほど高温になっていることを把握しており、核燃料がすでに溶融していると決定付けていた。
米国の高官は、東京から米国民を避難させたがっていたが、マーヘル(Maher)らの地方公務員は、『そんなことをすれば、日米同盟が酷く毀損されてしまう』という理由で反対したのだ」。
【関連記事】
●米政府、在京米国人9万人の避難を一時検討
●3月11日、地震直後にグローバルホークが福島原発上空を偵察していた
地震が与えたダメージについて、私が最初に指摘したことについては、Physics Forumという掲示板で長い議論となっています。
この地震の評価について、「結論」として書かれている技術書(メモ)を巡っては、以下のようなディスカッションがあります。
・「結論としては、福島第一原発を揺るがした震動が、設計基準の範囲内にあったのか、あるいは、設計基準をとうに超えてしまっていたのか、についてはまったく明らかになっていない」。
・「東電が言っている様に、CAVやS-CAVによって測定された揺れの強さは、耐震設計基準をはるかに超えたものだったのかもしれない」。
以下の2つのコメントは重要です。
「NISA(原子力安全・保安院)は、福島第一原発2号機の地震の安全強度計算について、二つの間違ったモデリングを発見しました。
地震の影響は、原子炉関連の2つの機器のために過小評価されたのです。
同じ日立GEニュークリア・エナジー(Hitachi-GE Nuclear Energy)の技術を使っている他の原発プラントは、同じ間違いを犯しているかどうかチェックしなければなりません」。
管理人:
【上のコメントに関連する重要記事】
原発耐震評価に誤り 福島第2原発 東電5カ月公表せず
東京電力は福島第2原発(福島県富岡町、楢葉町)の耐震安全性評価が誤っていることをメーカーから3月に指摘されながら、これまで公表してきませんでした。東電が11日、経済産業省原子力安全・保安院に報告し、明らかになりました。
耐震安全性の評価に誤りがあることがわかったのは、福島第2原発2号機です。同機で想定している地震に対して、設備がどのように揺れるかを計算した値の中に2カ所間違いがありました。
1カ所は、原子炉圧力容器内の炉心を支える構造物にかかる力の計算結果で、もう1カ所は原子炉の運転を止める制御棒のずれがどれぐらいになるかの計算結果。どちらも計算しなおした値よりも1割程度少なく見積もられていました。
2007年に改訂された原発の「耐震設計審査指針」(新耐震指針)にもとづく耐震安全性評価結果を09年に保安院へ中間報告として提出した際、この値が使われました。10年に中間報告の改訂版を保安院に報告した際にもそのままでした。
東電によると、3月9日に日立GEニュークリア・エナジーから誤っている可能性があると報告を受けたといいます。その後、同社から7月25日にあらためて報告があり、詳細が明らかになったといいます。
東電はまた、深夜に福島第1原発敷地内で作業を行っていた30代の男性作業員が11日午前1時ごろ体調不良を訴え、熱中症と診断されたことを明らかにしました。これまで同原発で働いていて熱中症もしくは疑いと診断された人は38人になります。
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管理人:
これを正しく言い換えれば、「保安院が、今まで「見て見ぬフリをしてきた」とうことです。
甘い設計にもかかわらず、また、その事実を知っていながら、保安院が原発建設を「イケイケどんどん」とやってきたのです。
日本の原発は、上物に、いくら耐震補強しても、基礎的な部分に瑕疵があるのだから、ストレステストなどやっても茶番。
震度6に耐えられないのですから、全国の原発で必ず第二、第三の「フクシマ」が起こります。
廃炉にする以外、世界を守ることはできません。
日本地震学会の地震予測とは、原子力マフィアのためだけの予測
日本地震学会のコメント
平原和朗: 日本地震学会会長の弁:
「私たちは、今回の地震の震源域を取り囲む領域で、今後5年以上、余震が発生するであろうことを予想しています。
マグニチュード8近い地震が起こる可能性があります。
……………………………
私たちは膨大な量のエネルギーが日本海溝の近くの海の下に蓄えられている、という事実を見逃してきたのです。
これらの問題を特定し、我々の予測が、とこでどう間違ったのかを調査するために、日本地震学会では、調査委員を置きました」。(平原氏の声明全文)
こちらにも。
管理人:
このように今になって、子供のようなイクスキューズを言っている会長の平原ですが、そもそも「日本地震学会」などは、地震を研究・予測するための組織と言えるのかどうか。
この組織は、ただの公益社団法人です。
賛助会員企業の面々を見れば一目瞭然なのですが、東京電力を始め、関西電力、九州電力と、全国すべての原発を推進している電力会社、そして、それにぶら下がっているゼネコン、そして得体の知れない地震予知を研究とする団体だけで占められているいます。
日本地震学会とは、地震予知などとは、およそかけはなれたメンバー構成になっているのです。
地震は、ずいぶん前から、かなりの確度で予知できるようになっています。
まだ「地震予知は不可能」などと言っている東大地震研などは、こうした種類のパシリか、もしくはとんでもなく無能な学者集団なのです。
原発立地で必ず大事故が起きることを警告していた本物の地震学者たちが、国策捜査の対象となり、冤罪の汚名を着せられた後、社会的に抹殺されていったという事実は、こうした種類の団体の仕掛けになるものだと考えないほうがおかしいのです。
東京電力や、やらせの九州電力、中部電力に、いまだに地検特捜が入らないのは、彼らも電力会社の犬に成り下がってしまった、ということを如実に示しているのです。
(これについては今回はここまで。長い記事になるので次回に)
東電が、「津波が来る前に、地震に重大なダメージを被った」と発表している
東京電力が3月24日にマスコミ向けにリリースした、
「Submission of a report on investigation of causes of damage situation of power facilities inside and outside of Fukushima Daiichi Nuclear Power Station to NISA」(下の画像をクリック)
(原子力安全・保安院への福島第一原発の内外の施設の損傷状況についての原因調査報告の提出)
という資料は、この問題に関心を持っている人たちのため英語に翻訳されることはありませんでした。
しかし、このトピックで東電が言っていることの多くが含まれている原子力安全・保安院の評価についての記事が、保安院のウェブサイトに英語で掲載されており、それが閲覧できることを知りました。
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