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雄星、初完投で3連勝!次戦は31日盛岡凱旋
パ・リーグ 西武6―1楽天 (8月18日 西武D)
<西・楽>5回、雄星は沢を遊ゴロに打ち取り、どや顔でガッツポーズ
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甲子園を沸かせた怪物が覚醒した。西武の菊池雄星投手(20)が18日、楽天戦に先発し、6安打1失点でプロ初完投勝利。完封目前の9回1死から山崎武司内野手(42)に通算400号本塁打を被弾したが、無傷の3連勝を飾った。次回登板は地元・盛岡での今季唯一の公式戦となる31日の同カードが濃厚。2年前の夏、花巻東(岩手)のエースとして感動をもたらした左腕が、今度は被災地の東北に勇気を届ける。 【試合結果】
菊池は両膝に手を置き、左翼席へ吸い込まれる打球を見つめた。9回1死。完封直前に山崎に通算400号本塁打を許した。マウンドで苦笑いを浮かべたが、112球で最後まで投げ抜いた。
「完封は8、9回に意識しました。打たれて悔しかった。でも、まさかこんなに早く完投できるとは。きょうは(100点満点で)99点で」
試合開始1時間前は35度の猛暑。中継ぎの先輩らに「きょうは完投します」と宣言した左腕は、初回2死一、三塁のピンチを切り抜けると、流れに乗った。打者34人に対し、23人に初球ストライク。直球の最速は146キロながら、変化球を低めに集めた。有言実行の完投勝利に「力になれて良かったです」と笑った。
投げる度にイニング数を伸ばし、球数も増えている。それでも奪三振1には不満を隠さない。「もっと三振を取れる投手になりたい。理想としてはイニングと同じくらい三振を取れるように」。まだまだ成長する余地はある。「前回の方が良かったけど、よく投げた。(凱旋登板は)次はそれしかないでしょ。いろいろな意味を持つ試合になる」と渡辺監督。舞台は整った。菊池が、まだまだ遠い松坂の背中に、地元のマウンドで少しだけ近づく。
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