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嵐の中でも底堅いアジア通貨2011.08.19(金)
Financial Times
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(2011年8月18日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
これまでは世界的な株安が起きた時は、アジア新興国通貨も売られるのが常だった〔AFPBB News〕
この1カ月、世界の株式市場が急落する中で、アジアで珍しいことが起きた。昔なら決まって急落していたアジア新興国の通貨が対ドルで値を保ったのだ。
景気減速を示す兆候が増える中で、世界の株式市場をカバーするFTSE全世界指数は2ケタの下げ幅を記録したが、JPモルガンのアジア通貨指数はドルに対して1%余り下落した後、急反発した。
バンク・オブ・ニューヨーク・メロンの為替調査部門の責任者、サイモン・デリック氏は「当初は売りも出たが、アジアの新興国通貨については、相場の揺れは取るに足らない程度だった」と言う。
同氏によると、新興国通貨の反発力は、現在の混乱は2008年の金融危機と異なり、金融機関の健全性ではなく、先進国のソブリン債務と通貨の下落に対する不安が引き起こしたものだという事実を反映している。
このことは、投資家が金などの資産(金相場は過去1カ月間で20%近く高騰した)に資金をつぎ込む一方、先進国市場から資金を引き揚げてきたことを意味している。「買える金の量には限りがあり、新興国通貨に投資を分散することは理にかなっている」とデリック氏は言う。
アジア新興国通貨は新たな避難先か?
投資家の間には、アジア通貨のことを、次第に不安定さを増す国際通貨体制の下の新たな避難先と見なす向きさえ出てきた。この見方が正しければ、世界経済の構造の重大な変化を告げるものだ。
だが、大半の為替トレーダーは依然、長期的にいくら有望であっても、韓国ウォンや中国人民元、シンガポールドルといった通貨を真の避難先と見なせるという考えには極めて懐疑的だ。
「アジア通貨が安全な避難先だという考えは思い違いだ」。シンガポールのプルデンシャル・アセット・マネジメントのニック・フェレス氏はこう指摘し、「もし来年、再び世界的な景気後退が起きれば、アジアの外需は激減する可能性が高く、アジア通貨は恐らくドルに対して急落するだろう」と語る。
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