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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110818/t10014975401000.html
ゴルバチョフ氏 現体制を批判
8月18日 6時16分
ソビエト連邦の崩壊につながった保守派のクーデター未遂事件から20年になるのを前に、当時、大統領だったゴルバチョフ氏が記者会見し、今のロシアの政治体制について、ソビエト時代のような権威主義的な傾向が強まっていると批判しました。
20年前の1991年8月にソビエトで起きたクーデター未遂事件は、ゴルバチョフ大統領の改革路線に反対する保守派が起こしたもので失敗に終わりましたが、ゴルバチョフ氏の権威が失墜し、その年の12月のソビエト連邦の崩壊につながりました。17日、モスクワで記者会見したゴルバチョフ氏は、クーデター未遂事件を非難したうえで、改革を進めることでソビエトの存続は可能だったという認識を改めて示しました。そのうえで現在のロシアの政治について、プーチン前大統領が国を混乱から救い出したと評価する一方で、「大統領の任期を終えたあと、政界を引退していたら歴史に残っただろう」と述べて、首相職にとどまるプーチン氏の姿勢に疑問を投げかけました。さらに、プーチン氏が率いる政権与党を中心に権威主義的な傾向が強まっているとして、「ソビエト共産党の一番悪いところをまねてはならない」と批判し、民主化を進めるよう促しました。80歳のゴルバチョフ氏は、政治への強い影響力はすでにないものの、来年のロシア大統領選挙に向けて、このところ現政権に対する批判的な発言が目立っています。
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