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キャッシュリッチな投資家が米国債に殺到
米国の金融システムを揺るがしかねない歪み2011.08.15(月)
Financial Times
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(2011年8月12日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
米国の短期国債(TB)市場に資金が流れ込み続ける理由は何か? 8月5日の米国債の格下げや、3カ月物国債の利回りが現在わずか0.01%であるという事実を考えると、これは実に興味深い質問だ。
この点については、多くの説明がなされている。投資家が安全な避難先を求めている、経済成長について極度に恐れている、デフレを心配している、市場の勢いに乗じている――。あるいは、これら4つの説明がすべて当てはまるのかもしれない。
だが、投資家が注目すべきもう1つの要因がある。企業や資産運用会社が余剰「現金」をどうしているのか、という点だ。
資産運用会社や大手企業が抱える大量の「現金」
資産運用会社や大手企業は大量の余剰「現金」を抱えている〔AFPBB News〕
国際通貨基金(IMF)は先日、ニューヨーク連銀のエコノミスト、ゾルタン・ポツァー氏が書いた、この問題に関する画期的な論文を公表した。
この分析は、味気ない中央銀行の言葉で書かれているが、論文の結論は、現在の市場の大きな変動に関してだけでなく、将来のシステミックリスクに関しても興味深いものだ。
問題となっている論点は、企業や資産運用会社、証券の貸し手(預託銀行など)が各自のバランスシート上に持つ「現金」を中心に展開している。20年前、これらの現金プールは小さく、個々の企業が持つ現金は通常1億ドル程度、世界全体でも1000億ドル程度だった。
だが近年、資産運用業界で統合が進み、企業が財務機能を一元化してきたため、その規模は爆発的に拡大している。こうした資金管理機関は今、世界全体で2兆ドルから4兆ドルの現金を管理しており、ポツァー氏は、平均的な現金保有額が個々の証券の貸し手で750億ドル、資産運用会社で200億ドル、大手米国企業で150億ドルに上ると見ている。
それは驚くべき数字だ。だが、それよりさらに衝撃的なのは、この「現金」が最終的にどこに行き着いたか、だ。
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