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日本に根付いてほしい
新たな金融システム「NPOバンク」2011.08.11(木)
佐川 光晴
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以上の記述は、『金融NPO──新しいお金の流れをつくる』藤井良広著(岩波新書)によっているので、興味のある方は同書をお読みいただきたい。
フェアプレーの精神に則って明かしておけば、私自身はどのNPOバンクとも関わりがなく、預金は相変わらず銀行と郵便局に預けている。100万円単位のまとまった貯金があれば、ぜひNPOバンクに資金を提供したいのだが、生活費を稼ぐのが精一杯の現状ではどうにも身動きがとれない。
前回のコラムでは反原発にからめた文脈でNPOバンクに触れた。しかし、福島第一原発の炉心溶融事故により、再生可能な自然エネルギーの利用を推進する動きがこれだけ活発化してきた状況では、環境に関する分野でNPOバンクが果たす役割は相対的に小さくなっていくのではないかと思われる。
私自身は、福祉の分野でNPOバンクをもっと活用できないものかと考えていて、「小説推理」(双葉社)で連載中の「山あり愛あり」では、シングルマザー向けのマイクロファイナンスを立ち上げようとする元銀行員男性を主人公とする物語を書いている。
<日本におけるシングルマザー世帯の貧困率は60パーセントを超えている。さらに深刻なのは、就労していても平均年収が200万円前後と、全国平均に比べて格段に低いことである。それはシングルマザーという不利な立場ゆえに、多くの女性がパートタイム等の非正規労働にしか就けない日本社会の閉鎖性をあらわしている。貯金はほとんどなく、国民健康保険への加入もできず、持ち家もない。そうした苛酷な状況で、綱渡りのようにして毎日を送っているシングルマザーたちがお互いを助け合える金融システムをつくりたい。
さらには母親たちの声と力を結集して、女性と男性が対等にふるまえる社会へと日本を創り変えていきたい。>
これは、作中でNPOバンクを立ち上げようとしている弁護士の思惑である。ただし、主人公の元銀行員は自身がシングルマザー世帯で育ち、母親に対して複雑な感情を抱いているために、その趣旨は理解しつつも素直には賛同できず、悩みを深めていくことになる。
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