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放射能汚染時代、日本人はいかに生きるか
ドイツのBIO製品に見る、食の安全に対する考え方2011.08.12(金)
伊東 乾
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ドイツでスーパーマーケットに行くと「BIO」という表示をしばしば目にします。正確には「表示」というより、ある一角に置いてある商品にBIOマークが付いている、と言うべきでしょうか。
このBIOマーク、今日の日本に示唆するところが大きいように思うのです。
BIOという考え方
ドイツでしばしば見かける「BIOマーク」(写真は筆者、以下同じ) BIO、ドイツ語では「ビオ」と読みますが英語風に言えば「バイオ」、バイオテクノロジーと同じく「生きている」「生命の」といった意味合いの語感ですが、正確には「有機農法など、特定の品質水準をクリアした農業・畜産・水産製品にのみ、付けることが許されているものです。
実は食品ばかりではなく、石鹸やシャンプー、化粧品など、人体に触れ、あるいは取り込む可能性のあるもの全般に、国が認めるBIO製品の基準があるようです。
平たく言えば「健康な食品」安全のマークとでも言えばいいでしょうか。
BIOの牛乳と野菜ジュース なぜなのか理由は分かりませんが、このBIOのコーナー、多くのスーパーで入り口のすぐ傍に設けられています。ことによると、店の外からも見えるところにこれを置いて、
「うちはBIO製品を扱っているんですよ!(当然ながら扱っていない店もあるので)良品を置いているいい店ですよ!」
とアピールしているのかもしれません。
改めて言うまでもありませんが、ドイツはヨーロッパのど真ん中、つまり大陸国家で、地続き陸続きで別の国とつながっています。EUとなり通貨が統合されてから国内外の物流は大変に盛んになったと思われ、より物価の安い国、地域からも第1次産業産品が入ってきます。
そんな中でこのBIOマークは、ドイツ国内農家を守る大事な役割を担っているようなのです。
大陸ならではの食品基準
化粧品にもBIOマークの製品が BIOの商品は確かに、NON‐BIOのものより割高です。物にもよりますが1割、2割高いのは普通、ワインやビール、チーズやチョコレートなど、結構値の張るBIO製品もあります。
ただし、伝統的なブランド品、超高級品などはBIOマークとは無縁です。あくまで日常的に消費するような食べ物飲み物と思ってください。
しかし、BIOの品物であれば、いろいろな意味で安心して口に入れられるのです。
第1の理由は有機農法、つまり化学肥料を使っていないことですが、それ以外にも次のような理由があります。
●農薬を使っていない
●加工品の場合、添加物にドイツ国内法的な制限がある
●添加物に、具体的に言えば着色料や発色剤、酸化防止剤、保存料から化学調味料のようなものまで、かなり徹底したBIO基準が設けられている
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