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次にトリプルA格付けを失うのはフランス?
成長減速で債務削減目標の達成に懸念2011.08.11(木)
Financial Times
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(2011年8月10日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
フランス南西部のタルン川岸辺にある小さなキャンプ場が、フランスのトリプルA格付けの見通しを示す指標になるとは考えにくい。だが、フランスが債務削減計画を達成する能力に懸念をもたらしている経済成長の急減速は、アヴェロン県を貫く広い川がカーブを描く人里離れたキャンプ場でも感じられる。
「いつもかなり静かだが、今年は誰もいない」。キャンプ場オーナーのフレデリック・ピエールさんは、ほかに全く人けがないテラスでトランプで遊ぶ娘たちを眺めながら、こう話す。
次の格下げ候補探しでスポットライト
フランスのトリプルA格付けはユーロ圏にとっても重要なだけに、懸念が高まっている〔AFPBB News〕
米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が8月5日夜に米国債を格下げした後、市場が次の格下げ候補を探し回る中で、フランスが注目を集めている。
フランスの国債利回りとクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の保証料率、債務水準は、ほかのトリプルA格付けの国と比べて相対的に高く、一部の主要格付け機関はフランスのことを最高級格付けのグループの中で最も弱い国の1つと見なしている。
国債市場は12日にフランスが第2四半期の経済統計を発表するのを注意深く見守ることになる。統計では、国内総生産(GDP)成長率が第1四半期の前期比0.9%増から、同0.2%増へと大幅に落ち込んだことが示されると見られている。
成長率がこの事前予想に届かなかった場合、フランスは昨年GDP比7.1%だった財政赤字を2013年に3%以下に削減する目標も達成できないとの懸念が高まるだろう。
フランスは既に、過度に楽観的な成長予想を債務削減計画に織り込んでいると批判されており、国際通貨基金(IMF)は先月、2013年の目標を達成するためには追加の歳出削減が必要だと警告している。
跳ね上がるCDS保証料率、ペルーなどよりデフォルトリスクが高い?
また、今週の混乱を受けて市場の圧力が強まっている。フランスのCDS保証料率は9日に161ベーシスポイント(bp、1bpは0.01%)に達し、過去最高を更新した。これに対して米国のCDS保証料率はたった55bpだ。CDS市場によると、ペルー、インドネシア、南アフリカ共和国、スロバキア共和国はすべて、フランスよりもデフォルト(債務不履行)のリスクが低い。
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