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騒乱の中で平静を保つメルケル首相
現実逃避か、模範的な態度か?2011.08.09(火)
Financial Times
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(2011年8月8日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
混乱の拡大をよそに、メルケル首相は予定通り、南チロルで休暇を過ごしている〔AFPBB News〕
パニック? 一体何のことだ? 8月に入り国際金融市場で混乱が拡大する中、ドイツ政府はあくまで頑なな反応を見せている。
一部の向きからすると、その姿勢は、新たな信用収縮とユーロ圏危機の拡大という危険を直視することを、あえて拒否しているようにも見える。
ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、南チロルでの休暇をあくまでも予定通りに過ごし、ハイキングなどを楽しんだ。南チロルは確かにユーロ圏危機の中心地であるイタリアの一地方だが、首都ローマからは遠く、ドイツ語圏に属する北部の小地域だ。
また、敏腕で抜け目ないことで知られるヴォルフガング・ショイブレ財務相も例年通り、ドイツの北海沿岸で家族との休暇を過ごした。
夏場の出来高の薄さが過度なボラティリティーを意味するこの時期に、市場がメルトダウンするとの軽はずみな噂が飛び交っているだけだというのが、ドイツの見方だ。だが欧州の他の国々は明らかに警戒感を強めている。
強まる警戒感をよそに静観
まず、欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長が口火を切り、現在4400億ユーロ規模のユーロ圏の救済基金「欧州金融安定機関(EFSF)」の拡大を要請した。だが同委員長の提言は、ドイツ政界では黙殺された。市場の警戒感をさらにエスカレートさせる類の短絡的な反応だというのが、ドイツ側の言い分だ。
次にフランスのニコラ・サルコジ大統領が、欧州連合(EU)各国首脳との緊急電話会談を実施すると発表した。会談の相手にはメルケル首相も含まれていたが、イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ首相、スペインのホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相とも会談を行ったことが明らかになった。
ドイツ側は表向きは外交的な反応を示したが、裏ではサルコジ大統領の介入は「政治的ポーズ」にすぎず、「的外れ」なものと見られていた。
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