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格下げされた米国債が買われる皮肉
株価急落で「安全資産」に投資家が殺到2011.08.10(水)
Financial Times
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(2011年8月9日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
現時点ではやはり、ドルに代わる準備通貨は存在しないというのが実情〔AFPBB News〕
8月8日、ウォール街で株価が再び急落する中、投資家たちはひとまず米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による格下げをものともせずに米国債に殺到した。
多くの投資家にとって、格下げよりも、リスク資産に吹き荒れる嵐から身を守ることの方が大きな関心事だったのだ。
「格下げの皮肉だ」と、米ライトソンICAPのルー・クランドール氏は言う。「米国債が格下げされたらどうするか? 米国債を買い増す、というのがその答えだ。現時点では、ドルに代わる準備通貨は存在しないというのが実情だ」
ドルに代わる準備通貨はない
投資家やトレーダーがリスクから逃げ出すと、米国債の価格は急騰した。ニューヨーク市場では9日正午までに、S&P500株価指数が3.8%下げ、10カ月ぶりの安値をつけた。同時に、2年物米国債の利回りは過去最低の0.24%を記録。10年物米国債の利回りは2.36%に下落した。こちらも2008年の危機の真っ只中以来なかった低水準だ。
投資家は世界の成長に対するリスクや、欧州中央銀行(ECB)が信頼回復に苦闘しているユーロ圏のメルトダウンの可能性に不安を強めている。そうした不安に対する無意識の反応が、米国債を買うことだった。実際、ユーロ圏諸国の債務に比べると、米国の信用度はやはり有望に見える。
それでも、S&Pによる格下げは金融市場の不安を増大させた。米国経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)が弱まっていることに加え、大規模な景気刺激策など、勢いを失った経済成長に活力を与えるために議会が過去に採用してきた方策に政治的な障害が存在することに注意が向けられたためだ。これは株式にとって悪材料だ。
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの北米担当エコノミスト、イーサン・ハリス氏は「今回の格下げは、ただでさえ不安定な経済、金融に小さな一撃を与えた」と話す。
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