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【コラム】平均的サラリーマン、“課長 島耕作”になれるのは100人中3人だけ! 現代の勝ち組は実は「ニート」!? [11/07/25]
■金も票も年配世代に押さえられ若者に元気がない今という時代
若者世代(20〜30代)にとって、暗い時代だ。
それはそうだ。自分が払っている年金は返ってきそうにない。35歳が年収のピークだと
言われ、平均賃金は下がり続けている。失業率は上がり続け、大学生の内定率は過去最低
である。日本経済の閉塞感はますます増して、気がつけば貿易収支もとうとう赤字に転落。
おまけに3.11以降、節電ブームで街も薄暗く、まるで今の日本の状況を反映しているかの
ようだ。
団塊・年金世代はまだいい。
この国では総資産の60%以上は、60歳代以上が保有している。住宅ローンなどの負債を
引いた純資産ベースでいえば、80〜90%の資産は65歳以上が保有している計算になる。全体
でみれば十分に食っていける。しかし若者世代は消費をしようにも、ない袖は振れない状態だ。
では、若手が政治で何か変えられないか?
そう考えてみても、有権者数でみると70代以上が約20%に対し、20代は15%にも満たない
。多数決の原理で動く選挙や政治の世界でも、自分たちの意見は通ることは少ない。
「明るい選挙推進委員会」は若年齢者の投票率の低さを嘆くが、実にばかばかしい指摘だ
。そもそも20歳代の人口が少なく投票してもインパクトが少ないのにわざわざ選挙に行く
はずがないだろう。選挙制度を変えて世代別に票田を加重平均しなければ、ますます政策が
“高齢化”するだけである。
つまり、「金」も「票」も年配世代に押さえられている。「金」がモノをいう資本主義
でも、「数」で物事を決める民主主義でも、若者世代には力がない。
未来が見えない。将来が不安だ。だから元気を失っている。今はそんな状況である。
■大企業で出世する旧来型ロールモデルは崩壊
誰でも知っている通り、これまでの社会は単純だった。
一本のレールと経済の成長のスピードに合せて走る、たった一つの急行列車があるだけ
だった。それは「勉強し、大学に入り、大手企業に入り、昇進する」という道だ。多くの
人が目指す、平均的な道のりだった。
日本人の人生とは、その列車に乗りこんで皆とともに年齢を重ねてゆくことだった。今で
もそう思っている人は多いだろう。そして、これまで一生懸命勉強も就活も頑張ってきたが
、この急行列車に乗れずに振り落とされ、絶望し、人生が“詰んだ”と思って引きこもって
いる人だって少なからずいる。
ところがちょっと待って欲しい。
みんなうすうす感じていると思うけど、現代において、『高校・大学を出て大手企業の
課長になる』という「日本の平均的サラリーマン」は、100人のうち3人もいない。つまり
サラリーマンとして出世をめざす人がマジョリティの時代は、実はとうの昔に終わっている
のだ(下図)。
http://diamond.jp/mwimgs/e/0/560/img_e0fea3715f5bbdfb5d88ca9fefce4bdf106784.jpg
“課長 島耕作”はもう僕たちのロールモデルにはならない。
だとしたらもう、朝の満員電車のようなすし詰めの最終列車に乗り込もうと焦るのは諦め
たらどうか?この急行列車はいつのまにか低成長の各駅停車になっているし、その先に本当
に幸福な終着駅があるかも見えない。
ソース:ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/13277
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