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日航機墜落事故、運輸安全委が解説書
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520人が犠牲となった日航ジャンボ機の墜落事故からまもなく26年を迎えます。事故の原因をめぐり、遺族らの間に今も疑問の声があることを受け、運輸安全委員会は29日までに、当時の事故調査報告書をわかりやすく説明した「解説書」をまとめました。
藤原洋さん(83)、26年前の夏の記憶を久しぶりに手繰り寄せていました。
520人が犠牲となり、単独の航空事故としては史上最悪となった日航ジャンボ機の墜落事故。藤原さんは当時、航空事故調査委員会の次席調査官として御巣鷹山に通い詰めました。藤原さんは2年かけて、機体後部の圧力隔壁が壊れたことが事故の原因だとする調査報告書をまとめあげました。その報告書について、運輸安全委員会へと名称を変えた古巣から、今年初め、突然、問い合わせがありました。報告書をわかりやすく説明した解説書を作るという話でした。
「知っている範囲について答えた。初めての試みなので、どのくらいの評価を受けるか」(元次席事故調査官 藤原洋さん)
今回、作成された解説書。遺族が寄せた疑問に対し、図などを使って一つ一つ答えていく形を取っています。何より目を引くのが、冒頭の言葉です。
「報告書の内容に対する疑念に応えてこられなかったことについて、率直にお詫び申し上げます」
事故から26年たっての異例の取り組みともいえますが、それは遺族が求め続けてきたことでした。
「どうして助けてあげられなかったのかという後悔の念で自分を責め続けていました」
事故で当時9歳の息子を失った美谷島邦子さん。「遺族が納得できる説明を」と声を枯らしながら訴え続けてきました。
事態が大きく動いたのはおととしのことでした。JR福知山線の脱線事故をめぐる情報漏えい問題が発覚。事故調査への不信感は頂点に達しました。これを機に、事故調査のあり方が根本から見直されることになります。「被害者への説明責任」や「組織の問題まで踏み込んだ調査が必要」との提言がなされ、有識者会議も立ち上げられました。そのメンバーである作家の柳田邦男さんはこう指摘します。
「昔の事故調査であれば、『報告書』が全てです。専門家が分かればよい。そういう体質を払拭し、被害者の“納得感”のため、継続的に努力する」(作家 柳田邦男さん)
この日、美谷島さんの自宅に宅配便が届きました。中には印刷されたばかりの「解説書」が入っていました。
「解説書に対しても納得度は違うが、一歩前には進めたと評価している」(事故で息子を失った美谷島邦子さん)
美谷島さんらは、26年間かけて踏み出した確かな一歩を大切な人に伝えるため、8月12日、また御巣鷹山に登ります。(29日16:13)
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