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2011/7/29 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/203070
●行方不明の198人は大丈夫なのか
25日発覚した防衛省への“極秘文書”。延命のためには手段を選ばない菅首相の冷血ぶりが、あらためて問題になっている。
菅は、自衛隊がヘリで福島第1原発に放水した3月17日、首相官邸から防衛省あてに「緊急作業時の被曝(ひばく)線量の上限を500ミリシーベルトに引き上げる」ことを要求する文書を送りつけていた。
〈僕は原子力にものすごく詳しい〉と吹いていた男だから、この数値の意味は理解しているはずだ。500ミリシーベルトという被曝量は、リンパ球が減少して免疫機能が低下し、発がん率が高くなる極めて危険な数値である。福島原発の事故現場で働いている作業員の最大被曝量だって678ミリシーベルト。自衛隊員に「死んでこい!」と言っているようなものだ。
呆れたことに、菅の“原発特攻命令”は、この1度きりのことではないのである。
「菅首相は原子炉建屋が立て続けに水素爆発を起こした3月15日にも、厚労省に現場の被曝量の上限を500ミリシーベルトに引き上げるよう指示していました。原発作業員だけでなく、警察や自衛隊についても同様です。このことは週刊誌で報じられたが、結局は反対され、従来の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトへの引き上げが決まったのです。この数値だって、めまいや嘔吐(おうと)が始まる危険な被曝量ですが、自らは手を汚さず、裏で動いて命令を下させる首相のやり方は姑息です」(政界事情通)
福島第1原発をめぐっては、3月と4月に働いていた作業員198人が、いまだ行方不明のままだ。もちろん、被曝線量の計測も終わっていない。“冷血菅”の狂気を見るにつけ、彼らは無事なのかと心配になってくる。
(日刊ゲンダイ2011年7月26日掲載)
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