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http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20110721_461891.html
au、高齢者向けの通信付き見守り歩数計「Mi-Look」
KDDI、沖縄セルラーは、シニア向けの通信機能付き見守り歩数計「Mi-Look(ミルック)」を発表した。価格は2万円台前半になる見込み。
「Mi-Look」は、70才以上の男女をターゲットとした京セラ製の通信機能付き歩数計。CDMA 1X WIN端末となる。携帯電話を契約していない70〜80代のシニア層を親に持つ世代が購入し、親に持たせることを想定している。担当者によると、携帯電話を持ちたがらない世代のために、いざという時だけ連絡がとれる歩数計として提供するという。
「Mi-Look」から発信できるのは、あらかじめ登録した1件と110/119/118発信のみ。着信についてもあらかじめ登録した最大20件までに限定されており、いわゆる「オレオレ詐欺」や勧誘電話があっても、登録先以外からの電話は受けられない仕組み。
初期設定の状態で着信自動応答機能とハンズフリー機能が有効になっており、4コール(8秒間)の呼出し後に自動で応答、そのままハンズフリー通話ができる。利用者であるシニアが電話をとらなくても呼びかけられる。
■ 見守り機能
計測した歩数があらかじめ登録したメールアドレスに自動で通知されるほか、「Mi-Look」ユーザーの移動経路がチェックできる機能などが用意されている。さらに、京セラ製の子供用携帯電話「mamorino」と同様に、防犯ブザー機能を搭載しており、ストラップを引くとブザーが鳴り、あらかじめ登録した相手に現在地付きのメールを送信する。現場急行サービスといった警備会社のシステムなどとは連携していない。
また、同梱される卓上ホルダーには人感センサー(赤外線熱センサー方式)が搭載されており、家の中の動態を検知し、卓上ホルダの前を通過した回数も通知される。熱センサーとなるため、ペットなどの通過でも反応してしまい、テーブルの上に設置するなどの工夫が必要となる。卓上ホルダー側に蓄積したデータは、「Mi-Look」を卓上ホルダーに設置すると、自動的に端末側に吸い上げられる。1日4回、定期的に通話回数などの情報が発信される。
なお、これらの機能は端末搭載の3つのボタンを同時押しして設定することも可能だが、操作するボタンが少ないために端末側での設定は手間がかかる。基本的には全てメールで設定できるように設計されており、利用者の子供や孫世代などが、遠隔操作で歩行数や位置情報、移動経路、卓上ホルダー前の通過回数などを設定できる。登録する携帯電話はauに限らず、他社携帯電話でもパソコンのメールアドレスでも可能だ。
■ 仕様、利用料
防水端末となり、約2.0インチ、QVGAサイズの液晶ディスプレイを搭載する。GPS(加速度センサー付き)や緊急地震速報などに対応する。カメラや赤外線通信機能、Bluetooth、おサイフケータイ、ワンセグ、メール機能などは用意されないが、仕組み上、メールアドレスは付与される。大きさは約89×48×17mmで、重さは約84g。連続通話時間は約260分で、連続待受時間は約380時間。
利用料は通常の携帯電話の料金プランが選べる。「プランEシンプル」に「誰でも割」を適用すると、毎月の料金は月額780円、これにメールを利用するための「EZ WIN」(月額315円)がかかる。基本的に着信専用での利用を想定しているという。
■ 未開拓の市場へ
KDDIによると、高齢者の一人暮らしや夫婦のみの世帯は増加傾向にあり、その子供の世代の8割は親を心配しているという。高齢者へのサポートは、介護ヘルパーなどの対策が中心で、日常のサポートまでには及んでいない。
70才代の携帯電話保有率は45%と低い。KDDIでは、携帯電話事業者が未開拓の70代以上の高齢者層に対し、その子供の世代を購入ターゲットに定め「Mi-Look」を展開していく。300万台程度の需要を見込んでおり、介護施設や自治体など団体需要なども見込んでいる。
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