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建国の志・哲学なき日本のままでいいのか
電信柱、ボルトと信号機に垣間見る利権大国の素顔2011.07.23(Sat) 川嶋 諭 今週のJBpress Tweet
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upperlineトヨタ生産システムの卓越した伝道師である田中正知さんの記事がこのところ大変よく読まれている。例えば最新記事の「ドイツの川にはなぜ堤防がないのか」は、洪水の被害を防ぐためにドイツと日本では全く手法が異なるという示唆に富む内容である。
豊かな国をつくるための哲学は日本にあるのか
今週のランキング 順位 タイトル
1 明暗が分かれるトヨタと日産の運命
2 天皇陛下のお言葉と自衛隊
3 日本人から大和魂を奪う原発よ、さようなら
4 「中国にどんどん空母を配備してほしい」米国防大教授の発言の真意とは
5 難題に立ち向かえない日本の政治家
6 イタリアとユーロ:いよいよ崖っぷち
7 日本の倫理観はどのようにして形成されたのか
8 消費財市場:中国人消費者のナゾ
9 ロシアはいつまで中国の「味方」でいられるのか
10 米国債がトリプルA格付けを失ったら・・・
11 ドイツの川にはなぜ堤防がないのか
12 現実味を帯びる米国のデフォルトリスク
13 高騰する韓国ウォン、政府が方向転換
14 債務と未来を危険にさらす米国の賭け
15 債務問題を巡る「空想」と「現実」の衝突
16 困窮の果てに女医が手を染めた密輸ビジネス
17 安易な原発再開論に怒る、飯舘村の酪農家
18 カギはエネルギーの地産地消、正しい「脱原発」の進め方を考える
19 米国防省がイラクで1兆円の札束を紛失!?
20 スペイン経済:二重人格
もちろん、気象の変化を予測しやすいドイツと台風など不確定要素の大きい日本とでは単純には比べられないだろうが、河川の利用、街づくりの根底にある哲学の違いを考えさせられる。
また、「1点の写真から読み取る日韓の明暗」の記事では、日本が戦後65年間に失ってしまった大切なものを改めて見せつけられて、萎えていく気持ちを抑えられなくなりそうだ。
国のあるべき姿、目指す方向性とは何なのか、物質的な意味だけでない豊かな日本をつくるために私たちはどのように行動し変わらなければならないのか。
今年の正月にご紹介した台湾の李登輝元総裁も日本にエールを送る形で、この点を指摘していたように思う。
(「台湾は日本が近代国家に育てた」「国民は二の次になった日本の政治家」「台湾と日本で新しいアジアの時代をつくろう」)
田中さんのこれらの指摘は、「本流トヨタ方式」の連載を始めるに当たって、田中さんのご自宅でうかがったことがある。
最新の事例というわけではないにもかかわらずよく読まれインパクトが強いのは、いまの日本に象徴的なためではないだろうか。また、日頃よく私たちが目にしていながら見過ごしているものなので、分かりやすく説得力がある。
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