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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110722-OYT1T00167.htm
対中国で足並み乱れ…比は強硬、ベトナムは接近
【ヌサドゥア=深沢淳一、大木聖馬】南シナ海の領有権問題を巡り、中国と対立してきたベトナムとフィリピンが対照的な動きを見せている。
フィリピンは対中強硬姿勢が目立つ一方、ベトナムは関係改善を探り始めており、21日の当地での中越外相会談で問題の「対話解決」で一致した。ASEAN内の足並みの乱れを懸念する声も出始めている。
フィリピン政府は、フィリピンの下院議員5人が20日、南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島でフィリピンが実効支配する島に上陸するのを容認し、中国外務省が激しく批判している。アキノ大統領は中国との領有権問題について、国際海洋法裁判所の仲裁で決着させる姿勢も見せている。
強硬姿勢の背景には、「強い指導者」をアピールしたいアキノ大統領の思惑や米国との相互防衛条約の存在があるとみられる。中国と不測の事態に陥っても、米軍が条約に基づき守ってくれるという自信が支えになっているようだ。ただ、スプラトリーが条約の対象に含まれるかについて明確な解釈はない。
一方、行動指針合意でASEANとの協調を演出した中国の楊潔(ようけつ)チ外相は21日、各国外相との会談を積極的にこなし、外交攻勢に出た。(「チ」は竹かんむりに「褫」のつくり)
楊外相はベトナムのファム・ザー・キエム外相との会談で行動指針合意を評価。「対話を通じて適切に南シナ海の問題を処理し、問題の国際化、複雑化を避けなければならない」と強調し、多国間協議を通じた米国の関与をけん制した。これに対し、キエム外相も「平和的な対話を通じて処理し、早期に両国の意見を一致させたい」と応えた。
ベトナムは5月に南シナ海で資源探査船の活動が中国船に妨害されて以来、国内で反中デモが行われてきたが、最近は中国に配慮し、デモを封じ込めている。
(2011年7月22日09時27分 読売新聞)
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