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http://mainichi.jp/select/world/news/20110720k0000m030054000c.html
ASEAN:外相会議開幕 南シナ海問題で加盟国に温度差
ASEAN外相会議の開幕式で演説し、南シナ海問題を巡る協議の進展を訴えるユドヨノ大統領=インドネシア・バリ島で2011年7月19日午前、佐藤賢二郎撮影
中国が権益が及ぶと主張する海域
【ヌサドゥア(インドネシア・バリ島)佐藤賢二郎】東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会議が19日、インドネシア・バリ島で開幕した。領有権をめぐりフィリピンやベトナムなどと中国が対立する南シナ海問題で結束する方針を確認し、共同宣言を採択する。しかし、対応についてASEAN内に温度差があり、21日の中国とASEANの外相会議に向けて、緊張緩和を目指した調整が続けられる見通しだ。
議長国インドネシアは、南シナ海安定のため02年に中国と署名した「行動宣言」の実効性を高めるガイドライン(指針)で合意し、法的拘束力のある「行動規範」策定に入りたい考えだ。しかし、フィリピンやベトナムは中国への譲歩に反発しており、18日の高級事務レベル協議で明確な打開策は出なかった模様だ。
インドネシアのユドヨノ大統領は19日の外相会議開会式で演説し、「行動宣言の署名から9年たった。こんなに時間をかける必要はない。早く『指針』をまとめ、次の段階に進む必要がある」と強調、規範策定に向けた協議を急ぐよう求めた。
紛争当事者間での解決を主張する中国に対して、ASEANは多国間協議による解決を求め、議論は平行線をたどっている。20日には中国の提案で南シナ海問題に関する高級事務レベル協議が開かれるが、ASEAN外交筋によると、中国側が当事者間協議の点で譲歩する可能性は低いとみられている。
ASEAN内では、中国との南シナ海領有権問題を抱えていないインドネシアなどの非当事国が指針についての合意を待たず、規範の策定に入るべきだと主張しているが、当事国のベトナム、フィリピンなどは「問題の先送りだ」と反対している。共同宣言は、国際法に基づき、南シナ海での航行と上空通過の自由を尊重する関係国に呼びかけ、中国をけん制する見通しだ。
共同宣言はミャンマーの民主化を支援し、国民和解の必要性を強調する。北朝鮮問題では朝鮮半島非核化に向けた6カ国協議の早期再開を促す。東日本大震災での福島第1原発事故を踏まえ、原発の安全性に関する国際的な枠組みを強化する必要性も強調する。
毎日新聞 2011年7月19日 19時16分(最終更新 7月19日 20時11分)
ASEAN:南シナ海問題が焦点…19日から外相会議
ASEAN共同声明案:「秋までに行動規範」南シナ海問題
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ASEAN外相会議:南シナ海問題が焦点−−きょうから
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