http://www.asyura2.com/11/lunchbreak48/msg/894.html
Tweet |
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110715-00000080-mai-socc
<なでしこ>躍進支えた「澤シフト」…危機管理の要に起用
毎日新聞 7月15日(金)19時20分配信
【フランクフルト(ドイツ)江連能弘】サッカー女子日本代表が躍進を遂げた背景に、独自の戦術がある。「なでしこ」の大黒柱であるMF澤(INAC)の高い能力を生かした「澤シフト」ともいえる形が機能している。
15歳で代表にデビューして以来、男女を通じて日本代表戦最多の79得点をマークしている澤は、主に「トップ下」など攻撃的なポジションを務めてきた。その澤を佐々木監督は中盤の底、守備的なボランチに配置した。
今回のワールドカップ(W杯)ドイツ大会ではメキシコ戦のハットトリックを含む4得点。その高い攻撃力は誰しもが認めるところだが、澤の「ボールを奪う能力」に着目し、大胆なコンバートを行った。試合展開を読む力のある澤は、危機察知能力も高く、競り合いにも強い。その能力を最大限に生かす戦術を、同時に導入した。
サッカーの守備は、相手をゴールから遠いサイドに追い込むことがセオリーだ。だが、サイドでは1対1の局面が増え、そこで突破を許せば中にクロスを放り込まれ、ゴール前で体格差が露骨に出てしまう。佐々木監督は「日本はクロスへの守備がウイークポイント」と認めた上で、守備では中に相手を誘導し、中央の澤のところで奪う守り方に変えた。
佐々木監督は重視する点に「相手が組み立てている時の追い込み方」を挙げ、「サッカーとは、ボールを奪わなければ攻撃できない競技」とも言う。澤は期待に応え、奪っては素早く攻撃に切り替える。長身選手がそろう準決勝のスウェーデン戦で、運動量のある川澄(INAC)を先発で起用したのも、前線から相手を追い込む守備を徹底する狙いがあった。
佐々木監督は「我々は小柄。ボールを動かして、守備でも連係する必要がある。日本はそういうサッカーをやらないと世界には通用しない」と話す。ボランチはボールに触れる機会が多く、澤がその場にいることでパスの「預けどころ」も生まれ、主導権を握りやすい。日本選手の高い技術と連動性が加わり、スペインの強豪「バルセロナ」と形容されるような華麗なパスサッカーが成り立つのも、澤の位置でボールを奪うことができてこそだ。
【関連記事】
【写真特集】頂上決戦へ!なでしこ快進撃の軌跡
<どんな選手なのか>なでしこ:負けず嫌い、照れ屋…大黒柱・澤穂希主将
<どんな選手なのか>なでしこジャパン:背中で引っ張る“クイーン”素顔は意外に天然
<澤、MVP候補に>なでしこ:MVP候補に日本から宮間、澤、大野の3人
<こんな選手も>なでしこ:ベンチで支える36歳 ベテランGK山郷
最終更新:7月15日(金)21時4分
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。