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<サッカー>なでしこ、米国と決戦へ 澤「勝ちがいある」
毎日新聞 7月14日(木)19時40分配信
【フランクフルト(ドイツ)江連能弘】サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で決勝進出を果たし、五輪を含めて初めてのメダル獲得が決まった日本は14日、当地の宿舎内のトレーニング施設で調整した。日本は17日(日本時間18日早朝)の決勝で、W杯の中国(91年)、米国(99年)両大会を制した国際サッカー連盟(FIFA)ランキング1位の米国と対戦する。
◇米国 「勝ちがいある」
初の決勝進出を懸けた大一番で、立ち上がりに大黒柱の澤のミスから失点したとあっては、浮足だってもおかしくない。だが、そこから冷静さを保って持ち直した点に日本の強さがあった。
目の前で澤からのパスをさらわれ、先制点を見せられた岩清水はその後、「相手がボールを追ってこない」と気づいた。日本のスローインも、相手陣内であってもスウェーデンの寄せは激しくなく、パスがつながる。相手の出足の鈍さを見抜き、運動量と前後左右に揺さぶるパスで圧倒した。
「逆にパスが回らなかった時まで考えている」という宮間は淡々としていた。前半19分、左クロスで同点ゴールをアシスト。後半15分にはゴール正面からシュートを放ち、そのこぼれ球が逆転ゴールの起点に。19分にはクロスで相手GKをつり出し、決定的な3点目の引き金となった。
新たな歴史を刻む終了の笛を聞き、選手は次々と歓喜の抱擁を交わしたが、「もう少し崩せないとアメリカには勝てない」と宮間。W杯、五輪を通じて初のメダルが確定しても、あくまで「次に向けての始まりの笛」(宮間)だ。過去未勝利の米国戦へ、主将の澤は「目標にしていた米国との対戦。勝ちがいがある」と気持ちを前に向けた。【江連能弘】
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最終更新:7月14日(木)19時40分
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