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若者の車離れの理由「クルマにセクシーさがないから」…徳大寺氏[07/11]
若者のクルマ離れが深刻化している。自動車評論家の徳大寺有恒氏は、
「経済の悪化でイニシャル、ランニングコストともかかるクルマなんて買えない、
都会の移動手段なら電車や地下鉄のほうが便利……どれも的を射ている
と思う」としたうえで、クルマ離れの理由をこう分析する。
* * *
クルマ離れの最大の理由は、魅力のあるクルマがうんと少なくなってしまった
からだよ。セクシーじゃないクルマから、若者が離れていくのは当然のことなんだ。
日本車ってのは、欧米の先進カーを研究して、徹底的にコストを下げ、そこそこ
高い品質で勝負してきた。だけど、愛着のある一台を作ってきたかというと、
これは大いに疑問だ。
基本コンセプトからスタイリングを含めたデザイン、機械としてのクルマの手触り、
音、ドライブフィールというものを、蔑ろにしたまま今日に至ってしまった。
そんなクルマに愛着なんて持てるわけがない。
ポルシェが愛されるのは、ステータス性はもちろんだけど、やっぱり機械としての
フィーリングや性能の高さなんだ。BMWの開発者が、「ポルシェくらいブレーキに
コストをかけられたら、俺も幸せになれる」なんてことをいってた。
あのBMWをして羨ましがらせるくらい、ポルシェは独自の主張をしているんだよ。
それに、今どき車検が来たらすぐに買い替えるユーザーは少数派になった。
たいていは10年近く乗る。こうなると、いっそうボディ・スタイルやエンジンの優劣
がクルマ選びの指標になってくる。欧州勢の新車、とりわけ小型車を見ると、
このことをよく理解していると感心するね。
アウディA1は1.4Lターボエンジンで122馬力を出すし、新フィアット500は燃費
のいい2気筒エンジンを積んだ。アルファロメオにも1.4Lターボのミトがある。
燃費がよくって高性能、おまけにスタイリッシュとくれば、10年の愛着に
耐えられるってもんじゃないか。
※週刊ポスト2011年7月15日号
http://www.news-postseven.com/archives/20110711_25056.html
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