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自社によく似た競合に悩まされるグルーポン
2011年 7月 8日 15:15 JST
記事 テクノロジー 一覧へ メール 印刷 文字サイズ: 米国ボストンの郊外、マサチューセッツ州クインシーに住む40歳のステファニー・クラークソンさんは、かつてはグルーポンのクーポン共同購入サイトを熱心に利用していた。だが、今はそれほどでもない。
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Channing Johnson for The Wall Street Journal
ボストン郊外、クインシーに住むクラークソンさん。32のクーポン共同購入サイトをチェックしているという
ボストン周辺では過去2年間で、クーポン共同購入サイトの数が3倍以上になった。クラークソンさんも、競合するサイトをチェックするようになった。いまでは、見ているサイトの数は32だ。そのなかには、リビングソーシャル(LivingSocial)やエバーセイブ(Eversave)、オープンテーブル(Opentable)などがある。販売されているクーポンは、ボストンのバーからスポーツクラブのものまで、何でもある。
グルーポンが株式公開の準備を行っている現在、ボストンでクラークソンさんのような消費者が体現している状況が、全国にも広がりつつある。
グルーポンはボストンを、同社における最大かつ最も成功した市場の一つとしている。シカゴに本社を置くグルーポンは、各地域の事業者の製品・サービスのクーポンを多くの場合定価の50%かそれ以下で販売し、その内容を登録している顧客に電子メールで知らせる。そして、クーポン売り上げの通常半分ほどを、コミッションとして手にする。
しかし、グルーポンのクローンとも言える企業が乱立してきている。ボストンでは、2年前はクーポン共同購入サイトの数が9だったのに対し、現在では33になっていると、共同購入クーポンを集めたサイトを運営するイーピットは言う。グルーポンに対するロイヤリティは、消費者とクーポンを提供する事業者の両方で低下しつつある。
グルーポンは上場申請の書類で、ボストン周辺での登録顧客数と売上高の両方が、2009年第2四半期以来、劇的に増加したと述べた。登録顧客数は当時1万7000人だったのが、2011年第1四半期には80万人に、売上高は70万ドルから930万ドルに拡大した。
しかし、すでに成長は鈍り始めている。イーピットによると、グルーポンで顧客が購入したクーポンの数は平均で1.9から1.7に落ちているという。一方でグルーポン自身は、1.5から1.4への減少だという。また、ボストンでの登録顧客一人当たりの売り上げは、2010年第2四半期は約20ドルだったが、2011年第1四半期は15ドルに低下した。
全米で見ても、グルーポンの市場シェアは落ちている。イーピットによると、上位30都市におけるグルーポンのシェアは、4月には52%だったが、5月には48%に下がった。一方でリビングソーシャルのシェアは同時期、20%から24%に上昇した。
グルーポンがボストンに進出したのは2009年4月。地元であるシカゴに次いで、2番目に進出した市場だった。しかし、数週間のうちに、グルーポンは競争に直面する。ほぼ同時期にエバーセイブがボストンで事業を開始、5月にはバイウィズミー(BuyWithMe)が、同年の秋にはリビングソーシャルが参入した。それ以降、競合は増え続けている。
ボストンのライバル企業は、クーポンを売り出す事業者からグルーポンが通常50%のコミッションを取るのに対して、もっと少ないコミッションを提示して、市場シェアを獲得していった。レベルアップ(LevelUp)などのサイトは、顧客が再度サイトを訪れ、事業者がそのたびにより良い条件を提供する限り、事業者からはまったくコミッションを取らない。
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その結果、グルーポンは事業者の獲得をめぐって、より激しく競争することとなっている。ボストン郊外のソマビルにあるイタリアンレストランのブルネロ・ビストロは、以前からグルーポンでクーポンを販売してきたが、いまではあまりにも多くのサイトで販売しているため、すべてを思い出せないほどだという。
同レストランでマーケティングを担当するフェルナンダ・ノギエラ氏は、バイウィズミーと取引をするのが好きだという。その理由の一つは、バイウィズミーのコミッションが40%だからだ。だが、同レストランは、「どうなるか様子を見るために」他の多数のサイトも試しているという。
先述のクラークソンさんは、先週7枚のクーポンを合計170ドルで購入した。グルーポンでは、レッドボーンというレストランのクーポンを買った。だが、4枚は地元の精肉店のクーポンで、エバーセイブで購入した。
クラークソンさんは、グルーポンでまとめて購入するのはやめた。それは「市場にはたくさんクーポンサイトがあるから」と、クラークソンさんは言う。
記者: Shayndi Raice and Stu Woo
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