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中国、北朝鮮産麻薬の取り締まりで韓国と協力
JULY 05, 2011 03:02
昨年、中国政府が押収した北朝鮮産麻薬が約6000万ドル(645億ウォン)分に達することが分かった。これを受け、中国は韓国の捜査当局と秘密裏に提携し、中国で密売されている北朝鮮産麻薬の取り締まりに乗り出した。韓国政府筋が4日、明らかにした。
同筋は「摘発されたものだけでこのくらいだから、中国国内で流通している北朝鮮産麻薬の規模はさらに大きいだろう」と話した。中国政府によって摘発された北朝鮮産麻薬の規模が明らかになったのは初めて。
これまで中国は、北朝鮮産麻薬密売の増加を脅威と受け止めながらも、北朝鮮との関係を考慮し表に出して問題視するのを避けてきた。中国が韓国と協力して取り締まりに乗り出したのは、北朝鮮の核問題などで外交的には北朝鮮を庇護している中国だが、東北3省地域を脅かしている北朝鮮産麻薬問題をこれ以上放置するわけにはいかないと判断したためとみられる。
特に中国当局が押収した北朝鮮産麻薬の質は、民間で製造できるレベルを越えた最上品だという。このため、北朝鮮は国を挙げて組織的に工場で麻薬を生産しているものと推定されている。
ある外交筋は「中国側が大きな苛立ちを見せている」とし、「特に昨年から北朝鮮の麻薬問題が深刻になったと中国側は見ている」と話した。中国当局は、麻薬への取り締まりだと強調して「北朝鮮産」という言葉を表には出していないが、実際は北朝鮮の麻薬を狙っているという。
中国で押収された北朝鮮産麻薬の規模は、韓国政府関係者が明らかにした昨年の5・24対北朝鮮制裁措置により北朝鮮が毎年受けると試算される3億ドルの5分の1に当てはまる。摘発されていない全体流通規模を考慮すれば、北朝鮮は5・24措置による被害を十分相殺できる金額の麻薬を中国内で流通させているものと把握される。
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