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検証大震災:4月、米国で仏がまいたフクシマ・ファイル (毎日新聞)
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投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 7 月 04 日 03:57:53: igsppGRN/E9PQ
検証大震災:4月、米国で仏がまいたフクシマ・ファイル
http://mainichi.jp/select/today/news/20110704k0000m030132000c.html
2011年7月4日 2時30分 毎日新聞
東京電力福島第1原発事故から1カ月足らずの4月初旬、米ワシントン。水素爆発した過程などを図解したカラーの冊子(A4判33ページ)が、米連邦議会や政府関係者の間に出回った。
後に「フクシマ・ファイル」と呼ばれるこの冊子は、フランスの原子力大手アレバ社のロビイストたちがばらまいたものだった。
原子炉は「米ゼネラル・エレクトリック(GE)社製マーク1」。そう強調したうえ、内容は臆測を交えていた。実際には起こっていない貯蔵プールの使用済み核燃料の溶融までも記述。最終ページには「東京電力は、ほとんどの情報を開示していないようだ」と記した。
事故対応に追われる日米両政府やGE関係者は衝撃を受けた。ロビイストたちは、冊子を配る時に「事故は日本特有のもの」と口にし、アレバ社の原発では起きないと言外ににおわせていた。「フクシマ・ファイル」は、原発ビジネスの競合相手を陥れる「工作」ととらえられた。
サルコジ仏大統領が来日したのは、この冊子が出回るのとほぼ同じ3月31日。サルコジ氏は菅直人首相との会談で「必ず日本は再生する」と語り、全面支援を約束。仏ドービルで5月26日に始まる主要8カ国首脳会議(G8サミット)で日本の首相として初めての冒頭演説を要請した。
「中傷」と「支援」を使い分けたかのような手法に、日本政府関係者は「仏は汚い」と憤った。だが、仏は事故の「特殊性」を強調することで原発ビジネスへの影響をできるだけ抑えつつ、震災前は優位にあった「GE・日立」「東芝・ウェスチングハウス」の日米連合を逆転する千載一遇の商機ととらえていた。
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