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2008.05.18 Sunday
半官半民の刑務所で初のアニマルセラピー 再犯防止に効果は?
2008.5.17 12:23
民間が運営に加わるPFI方式を採用した刑務所「播磨社会復帰促進センター」(兵庫県加古川市)が、知的・精神障害を持つ受刑者の更生教育に「アニマルセラピー」を全国の刑務所で初めて導入し、注目を集めている。動物との触れ合いを通してコミュニケーション方法などを学ぶ取り組みで、運営にかかわる民間事業者の発想が取り入れられた。動物が持つ“力”の受刑者の再犯防止への効果発揮が期待されている。
■表情に変化
「ミント、おいで!」
かけ声を合図に駆け寄ってくる犬を受刑者が抱きとめ、頭をなでる。全身が茶色のミニチュアダックスフント。しきりに尻尾を振って甘える姿に、最初は無表情だった受刑者の表情も次第に自然と緩む。
5月14日午後。播磨社会復帰促進センターにある多目的ルーム。知的・精神障害を持つ受刑者9人が集まり、アニマルセラピーを受けていた。
アニマルセラピーとは、動物との触れ合いや交流を通して精神を癒やし、自信を取り戻したり、他者への信頼感を回復させたりする「動物介在療法」や「動物介在活動」のことだ。
チワワやシバイヌ、ラブラドルレトリバーなど大小さまざまな6匹の犬が駆け回り、受刑者から時折、大きな笑い声が上がる。
「触れれば触れるほど愛着がわく。とても気持ちが安らぎます」
30代の男性受刑者は犬に囲まれ、穏やかな笑みを浮かべた。
■悪循環を断つ
知的・精神障害をもつ受刑者には、対人関係をうまく築けず、犯罪に手を染めた人が多い。しかし、これまでの刑務所には障害者専用の更生プログラムがなく、「出所→孤立→犯罪」といった悪循環を繰り返すケースも多いという。
平成18年5月施行の刑事施設・受刑者処遇法によって刑務所内で専用プログラムの導入が可能となり、法務省は半官半民で運営する社会復帰促進センターで実現を図った。
昨年10月に開所した播磨社会復帰促進センターの収容対象は初犯の男性受刑者(定員1000人)で、うち知的・精神障害者の定員は120人。
更生教育や職業訓練を担う民間企業6社でつくる民間事業者「播磨ソーシャルサポート」の職員が悪循環を断ち切る効果的なプログラム策定に向けて検討していたところ、センター近くにNPO法人「日本アニマルセラピー普及協議会」(本部・同県稲美町)があることを知り、協力を要請。今年2月からプログラムを導入した。
■新センターも導入
プログラムは週1回の全12回。すでに1組目の受刑者グループのプログラムを終え、現在は2組目に入っている。
同協議会の宮地知惠美理事長(53)は「誰でも分け隔てなく接する犬は、障害を持つ受刑者の教育には最適。受刑者も回数を重ねるごとに会話が増え、積極的な行動も目立つようになった」と話す。
今年10月に開所する島根あさひ社会復帰促進センター(島根県浜田市)でも、盲導犬を育成する形でアニマルセラピーを行い、受刑者に命の大切さを学ばせる予定だという。
播磨社会復帰促進センターの坂上秀治・更生支援企画官は「受刑者の更生に動物を使うのは民間ならではの発想。官のノウハウに民のアイデアを組み合わせ、更生教育をさらに充実させたい」と話している。
MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080517/trd0805171225011-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080517/trd0805171225011-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080517/trd0805171225011-n3.htm
by 伽依
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