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http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20110628_456585.html
扇風機の売り上げは前年の4倍以上を記録、Gfk調べ
〜“買い替え節電”“復興需要”でエアコンも20%以上の伸び
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Gfkは、家電量販店店頭におけるエアコン・扇風機の販売動向を発表した。東日本大震災後の電力供給力低下にともなった節電の呼びかけを反映して、エアコン・扇風機共に前年を大きく上回る結果となった。
エアコン(左)と扇風機(右)の地区別数量前年比増減の推移
■ 4,000円以上の高価格帯の製品が人気〜扇風機
扇風機は、手軽な節電対策として販売を伸ばしており、4、5月で全国の販売数量は前年比で4倍超を記録した。4月上旬から順調に売り上げを伸ばし、5月の販売数量は前年比で4.5倍となった。これは例年の6月並みの販売台数に当たるもので、Gfkでは「手軽にできる節電対策として需要を集めた」としている。
また、高価格帯商品への移行が明らかになった。従来は全体の3割程度を占めていた2,000円未満の商品が約1割に減少、4,000円以上の価格帯がそれぞれ拡大し、全体の4割以上を占める結果となった。同社では、風の質や省エネ性などの付加価値モデルがラインナップに加わったことで、ユーザーもエアコンとの併用や通年使用、夏場の主要家電として扇風機を想定し、これまで以上の予算を割り当てていることが考えられるとした。
扇風機の価格帯別数量構成比。従来は2,000円未満の製品が3割を占めていたが、今年は4,000円以上の高価格帯の製品が人気を集めている
■ 復興需要で大幅な伸張を記録
一方、エアコンの販売台数も4月22%増、5月26%増をそれぞれ記録し、2カ月連続で20%超の売り上げを記録した。特に、北海道・東北地区では復興需要を伴い、4月115%増、5月205%増と大幅な伸張となった。
全国区では、エアコンの省エネ化による「買い替える節電」需要が喚起されたとみている。たとえば6畳用(冷房能力2.2kWクラス)の場合、平均年間消費電力は1年前のモデルより約7%減少しているという。Gfkでは、各メーカーともセンサーや運転モードなどの機能を搭載、使い方次第でさらに節電が可能として、エアコンにおける節電の選択肢が広がったとしている。
■ 扇風機の在庫切れを懸念
今後の動向については、今年の夏は例年より暑くなるとの予報が発表されているため、さらなる需要を想定する。しかし、扇風機は記録的な販売伸長のため、一部で在庫切れ商品も出ており、今後の供給不足が懸念されるという。
エアコンは、記録的な猛暑により前年の販売台数が好調だったため、販売台数は前年を下回ることを予想。しかし「買い替え節電」需要を追い風に例年以上の需要を見込んでいる。
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