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海軍増強の中国に対し、日米韓で防衛強化へ
日本テレビ系(NNN) 6月22日(水)13時45分配信
日米の外務・防衛担当閣僚による会議「2プラス2」が21日、アメリカ・ワシントンで4年ぶりに開かれた。海軍力を増強する中国をにらみ、日米に韓国も加え、協力を強化する方針を初めて確認したが、アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の問題では、アメリカ側がいらだちを隠さなかった。
2プラス2では、日米の新たな共通戦略目標を策定、南シナ海などで活発に活動する中国に対し、軍事上の透明性を高めるよう促していくことで合意した。さらに、日米同盟の深化に加え、初めて日米韓の防衛協力の強化を盛り込み、多国間の枠組みで中国と向き合う姿勢を鮮明にした。
しかし、台頭する中国をにらんで深化すべき日米同盟は、普天間基地の移設問題があり揺らいだままとなっている。今回、14年までの移設を断念することで正式に合意した。
北沢防衛相「これがもし、時間のロスだという論評があるとすれば、それは政権交代に基づく民主主義のコストだと理解している」
菅政権が普天間問題で打開策を見いだせない中、アメリカ側の不満は急速に強まっている。アメリカ政府関係者は「(沖縄・名護市)辺野古移設は不可能だ」と切り捨てた他、アメリカ議会では、海兵隊のグアム移転の予算を削減すべきとの声が大きくなりつつある。2プラス2でも、クリントン国務長官が「海兵隊のグアム移転は、普天間問題の目に見える進展に懸かっている」と日本側にプレッシャーをかける場面もあった。
中国の存在は、アジアの安全保障の環境を大きく変えた。菅政権は普天間問題を進展させ、日米同盟を強化するという重い課題を突きつけられている。
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最終更新:6月22日(水)13時45分
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