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日本食大好きロシア人、原発事故で買占に走る
モスクワの和食レストランは超満員、閑古鳥のロンドンと好対照
2011.05.12(Thu) 菅原 信夫
ロシア
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バッキンガム宮殿のバルコニーでキスを交わすウィリアム王子とキャサリン妃〔AFPBB News〕
4月29日に催行された英国王室ウィリアム王子の結婚式の直前にロンドンに数日間滞在する出張があって、久々にロンドンの日本料理店を覗くことができた。
ピカデリー周辺、オックスフォード街、オールドボンド街、リージェント街など、名だたるショッピングエリアは観光客であふれ返り、モスクワくんだりから出てきた筆者などは人酔いをしそうなほどの活況を呈していた。
そんなロンドンはまた、ヨーロッパにおける和食レストラン発祥の地でもあって、あらゆる業態の和食店が集積している。
筆者は、数ある業態の中でも寿司を中心に手軽な価格で和食を提供するチェーン店に興味があって、この4〜5年いくつかの店で定点観測を続けている。対象にしているレストランチェーンは現地在住の日本人もよく知っている店ばかりだ。
ロンドンの寿司店でポロニウムを盛られたリトビネンコ
ロンドン、St.James通りの洋装店のショーウィンドー。ロンドンの老舗が日本支援に立ち上がってくれるのはうれしい。しかし、どこかに商魂を感じてしまうのは、筆者だけだろうか
まずは、英国における回転すしのパイオニアで、展開レストラン数60店舗、モスクワをはじめ、アイルランド、ポルトガル、中近東にフランチャイズを広げて、世界展開真っ最中の「YO! Sushi」。
1997年、オックスフォード街に近い外国がらみの企業が多い地区に第1号店を開き、寿司コンベアによる回転すしをロンドンに初めて紹介、当時筆者も早速出かけて、寿司皿にプラスティックのドーム型キャップが乾燥防止の目的で被されているのを見て新鮮な驚きを感じたことを覚えている。
2006年11月に、KGB/FSBエージェントだったアレクサンドル・リトビネンコがロンドン市内の寿司店を含む複数の場所でポロニウム210を盛られて、内部被曝により死亡するという事案が発生した。その舞台の1つとなったのは市内の「ITSU Sushi」である。
丁寧なサービスで店舗数を増やしたが、このところレストラン業よりもショップとしてオフィス街でお弁当販売に注力中のチェーンである。
昼休みともなるとオフィスから出てきた人たちが行列を作り、500円から1000円位の各種ランチボックスを買っていく姿は、東京と変わりがない。
1992年創業という老舗でありながら、近年ベンチャーキャピタルの資金が流入してから、見違えるような展開を見せている「Wagamama」。
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