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ビンラディン後のアルカイダとジハード主義・essay(就活や婚活に例えると、第4希望のパキとかばかり狙い、凄く不自然です
http://www.asyura2.com/11/lunchbreak48/msg/133.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2011 年 6 月 16 日 19:30:27: 4sIKljvd9SgGs
 

http://www.foreignaffairsj.co.jp/essay/201106/Lia
ビンラディン後のアルカイダとジハード主義
(部分公開)
Al Qaeda without bin Laden

  ブリンジャー・リア ノルウェー防衛研究所(FFI)リサーチフェロー


フォーリン・アフェアーズ リポート 2011年6月号

オサマ・ビンラディンのことを、作戦には関与しないシンボリックな指導者だとみなす考えは間違っているし、彼のことをグローバルなジハード主義の精神的支柱とみなすのも間違っている。たしかに、アルカイダ内においてビンラディンは首長、最高司令官として尊敬され、その命令にメンバーたちは従った。だが、殺害される前から、ビンラディンの権威とリーダーシップはすでに失墜しつつあった。アルカイダのテロリストのなかには「ビンラディンは権威主義的だし、イスラム教が求める「協議」の精神を忘れている」と公然と批判する者さえいた。ビンラディンはレトリックを弄するのはうまいが、傑出した思想的ビジョンの持ち主ではなかった。だからこそ、今後、他の指導者たちがビンラディンの役割をスムーズに担っていくと考えてもおかしくはない。・・・・

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小見出し
ビンラディンに対する二つのイメージ
ビンラディンのリーダーシップはすでに失墜していた
ビンラディン後のジハード主義部分公開

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<ビンラディン後のジハード主義>

 ビンラディンは、彼の命令に盲目的に従うフォロワーをもつカルトの指導者ではなかった。アルカイダは、ビンラディンの組織であっただけでなく、メンバーの多くがこの組織、そのグローバルなジハード・プロジェクトを、自分が率いていると考えてきた。

 アルカイダ運動は、カリスマティックなリーダーよりも、イデオロギー的な純血を重視し、時とともに、すべてのレベルのジハーディストを入れ替えることで現実に適応してきた。

 たしかに、「勝利への道は、殉教者の血で作られている」というスローガンには訴求力がある。実際、アフガンからパキスタン、さらには、イランから北アフリカまでの地域で、このスローガンをジハーディストは実践しており、ジハードのウェブサイトも、殉教の美徳を説き、約束の地へと導かれることをアピールするように配慮されている。

 こうした殉教を美化するさまざまな試みがなされている以上、ビンラディンの死は今後も大きく取り上げられるだろう。だが、最終的には、すでに終わったこととして片付けられ、歴史の一部として位置づけられることになる。

 もちろん、近い将来のテロ攻撃がビンラディンの死と結びつけられるのは間違いないし、すでにアルカイダは彼の殉教をテロ戦士のリクルートに利用している。しかし、ビンラディンの記憶が今後のアルカイダの戦略を規定し、その思想を長期にわたって支配すると考えるのは、ジハード主義者たちの殉教礼賛と、死んだ人間を崇拝することを混同してしまうことになる。

 信仰の一部に殉教の歴史を組み込んでいるシーア派とは違って、(アルカイダのような)スンニ派のジハード主義者はとくに殉教者を明確に思想のなかに位置づけてはいない。

 それどころか、スンニ派は聖人の墓を訪れては弔うスーフィー派の習慣を「墓場信仰」として軽蔑し、嫌悪している。

 つまり、海洋に死体を投棄しなければ、ビンラディンの墓場が過激派の聖地とされてしまうと懸念したアメリカの関係者の判断は、まったく的外れだったわけだ。

 たしかに、ビンラディンが長年にわたって拘束と殺害から逃れてきたことは、ある種の「無敵のオーラ」とともにジハード主義者たちの間で受け止められていた。これには、メンバーを啓発する部分があっただろう。

 だが、いまやそのオーラは取り払われた。そして、彼がコンパウンドとそのコンピューターに残した情報は、今後のアルカイダにとって、非常に大きな痛手となる。

 とはいえ、ビンラディンが残したイデオロギー運動が粉砕されたわけではなく、今後も、この運動は続くだろう。

 ジハーディストの多くは、欧米による軍事介入、イスラム世界への介入路線に対する反発から運動に参加し、いまも状況に大きな憤りを感じていることに変わりはない。ビンラディンが死亡したからといって、テロリストたちが置かれている社会環境が変化したわけではないからだ。

 ビンラディンのコンパウンドに残された情報のより多くが入手できるようになれば、今後、アルカイダの歴史は書き換えられていくことになるだろう。

 オサマ・ビンラディンのことを、作戦には関与しないシンボリックな指導者だとみなす考えは間違っていたし、彼のことをグローバルなジハード主義の精神的支柱とみなすのも間違っていた。

 アルカイダ内においてビンラディンは首長、最高司令官として尊敬され、その命令にメンバーたちは従った。だが、今後、他の指導者たちがこの役割を埋めていくことになるだろう。

 アメリカは残されたアルカイダの指導者の殺害キャンペーンに血道をあげないほうがよい。むしろ、いまこそ、アルカイダを弱体化させるために、ジハード主義集団のリーダーシップ、権限、精神的ルーツに関する微妙なニュアンスを理解し、それに配慮すべきだろう。




 

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