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http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/11265
明るさと楽観主義を失ってしまった米国人
政治家に怒り心頭、将来にも悲観的
2011.06.14(Tue) 石 紀美子
USA
米国人は怒っている。
政府や政治、景気、職、住宅事情、金融機関、大企業、ガソリンや日常品の値段、何を取ってもカンカンに怒っている。最近発表されたどの世論調査を見ても、大多数の米国人が一貫して、強い不満と将来に対する悲観を感じていると答えた。
中でもニューズウィーク誌とデイリー・ビーストが合同で行った調査結果は、哀れにさえなる。回答した米国人の75%が国が誤った方向に進んでいると感じ、57%が不況になってから不安で、恋人や結婚相手との関係がうまくいかなったという。
70%の人が退職後の生活を心配し、半数が子供を大学にやれるかどうか分からない。56%が経済状況のために結婚に二の足を踏んでおり、さらに以前よりよく眠れなくなり、65%が「神」に対してまで怒りを感じているという。
そして誰もが、状況はしばらく改善しないと信じ始めている。
今、米国は不安と失望、怒りと恨みのネガティブパワーで、かつてないほど危うい状態に陥っているのだ。
またしても政治家のスキャンダル
この2週間、メディアの注目は次期ニューヨーク市長と目されていた、アンソニー・ウィーナー下院議員(46)のスキャンダルに集中した。その内容はあまりにもお粗末で、当人でなくても穴があったら入りたいような気分にさせられる。
先月末、議員はツイッターで自分をフォローしている女子学生に、ボクサーパンツを履いた自分の下半身のアップ写真を送ろうとした。しかし、誤って、フォロワー全員が見られるようにアップロードしてしまった。短い時間ではあったが、多くの人がこの写真を目にした。
すぐさま削除したが、翌日ハッカー攻撃を受けたとツィッターで主張。自分の名前であるウィーナーが男性局部の隠語と同じであるため誰かがいたずらしたと言い、さらにその状況をちゃかすような冗談をいくつもつぶやいた。
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