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http://rockway.blog.shinobi.jp/Entry/571/
イラン攻撃はイスラエルの終焉を意味する
イスラエル内の声を紹介しているリチャード・シルバーステイン
◆6月14日
既に6月5日号の「元モサド長官:イラン攻撃はするな」などでも示したように、イスラエルの戦争の専門家たちが、イラン攻撃はしてはならない、と声を揃えて言っている。
このブログでは一貫して、イスラエルがイランを攻撃すれば、イスラエルは生き残れなくなる、と指摘してきたが、今やイスラエルの軍事面での専門家らが、同じことを声を出して指摘する時代になっている。
アメリカのブッシュ大統領もイラン攻撃を叫んでいたが、アメリカの将軍たちがもしも大統領がイラン攻撃を命じたら、自分達は辞職する、と声を揃えた時があった。戦争の専門家たちから、戦争はやらない、辞職する、と言われたら、大統領もどうしようもないらしい。
今度はイスラエルの番だ。政治家のネタニヤフ首相は戦争をしたいのだろうが専門家らは、そのようなことをすれば、イスラエルの滅亡に繋がる、と言って断固反対しているから、結局ネタニヤフ首相も、戦争はできまい。そしてそれがイスラエルの為にも、イランのためにも、また中東、世界のために一番よい選択肢なのだ。
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●イラン攻撃はイスラエルの終焉を意味する
http://www.richardsilverstein.com/tikun_olam/2011/06/10/an-attack-on-iran-will-end-israel-as-we-know-it/
【6月10日 Richard Silverstein】
マアリブのサイトで重要な記事が掲載された。古参の軍事諜報高官だったメイアー・ダガンだけがイスラエルのイラン攻撃に反対しているのではないことを指摘している。彼に同調する者たちの中には、元イスラエル国防軍諜報長官のシュロモ・ガジット、元国防長官のベンヤミン・ベン・エリエゼール、元モサド長官のエフライム・ハレビ、その他大勢がいる。
この記事は多くの反響を呼び起こしたので、ヘブライ語から少し翻訳した。アンソニー・コーデスマンの調査から引用しながら、この記事はイランの核施設を大規模な空爆で破壊することで航空機の3分の1を失うことになるだろう、とイスラエル自身で予言している。航空機はミサイルとロシアが供給した防空システムによって撃墜されると見ている。
このことを考えてみれば、イスラエルは数百ではないにしても多くの航空機とパイロットをこの作戦に投入せざるを得ないだろう。その3分の1は帰ってこないのだ。3分の1だ。パイロットは国防軍の中でも最も技術の優れた者たちだ。最上質の軍人たちだ。その3分の1が帰ってこないということは、軍にとっても国家にとっても大変な損失である。個人的には、これは国家が許す事のない、あるいは忘れることのない損失ということになると考える。
帰還する者たちは、彼らが飛び立った国とは全く違う土地に帰ることになるだろう。イランの反撃は大規模ですさまじいものになろう。地対地ミサイルのシハド3をイスラエルのあらゆ場所に降り注ぐだろう。この記事では、あるミサイルには化学弾頭が装填されていて(自分としては疑問だが)、人命の大きな損失が懸念されると見ている。
コーデスマンの調査の記事で以前、彼のシナリオのいくつかを指摘した:イランは同盟関係を強化するだろう、ヒズボラと多分ハマスとも。イランからの猛烈な反撃の他に、2006年にあったようなレバノンからの、そして2008年にあったようにガザからのロケット弾がイスラエルに降り注がれるだろう。イランはペルシャ湾でホルムズ海峡を通過せざるを得ない石油の動きを止めようとするだろう。これは石油価格の急騰を招くだろう。そして世界経済は深刻な打撃を受けることになろう。
マアリブの記者は、2008年のタイム誌のインタビューに於けるエフライム・ハレビのコメント
を記している。その中で彼は、イスラエルの攻撃の結果は、「長期には、わが国を荒廃させるものになる」と予言している。これはアラブ民衆の否定的な影響を含め、次の100年に向かって我々に影響を与えるものとなろう。
今回の記事のインタビューの中で、ハレビは更に、タイム誌のインタビューでは「100年」ではなく「一世紀」と言ったと指摘して、それは否定的な影響は世代を超えて続くことを意味し、それは100年を越えるかもしれないからだ、と述べた。
シュロモ・ガジットはもっとすごいことを語っている。彼の言葉は衝撃的で忌憚のないものだ:イスラエルのイラン核施設への攻撃は、イスラエルの一掃に繋がるかもしれない。そのような攻撃をすれば、イスラエルは存在できなくなる。イランの核能力を破壊する攻撃で、我々は逆の結果をみるだろう。イランは即座に赤裸々な核保有国になるだろう。
イランは石油カードを使ってイスラエルに1967年境界線に戻るよう国連に圧力を掛けさせるだろう。これは勿論エルサレムも含むものになるだろう。
イスラエル全土にミサイルが届くという脅威、国際的圧力、領土返還の必要性。これらの前で我々は生き延びることはできないだろう。こういったことをメイアー・ダガンは言おうとしているのだ。常識的に考えるべきであり、そのような攻撃が何故必要なのか、自分に尋ねてみよ。
1979年のイラクのオシラク核施設の攻撃を計画したアヴィアム・セラでさえ、イラクからの反撃から自衛するため巨額の国防費を支出することが余儀なくされたと警告している。その反撃は1991年の湾岸戦争時のスカッドミサイルまで実現されなかったが。
セラはこの紛争を解決する最上の方法は交渉であると言っている。「軍事行動」は、「最も避けたい選択肢だ」と彼は言っている。
オシラク攻撃時のイスラエル原子エネルギー庁長官のウジ・エラムは、この軍事行動に断固反対だ。それを行えば、イスラエルに対する制裁の声が世界で起きることと、中東での軍備競争を引き起こすからだ。イラクが大量破壊兵器、生物兵器を生産したことがそれに当ると彼は主張している。
「攻撃はイラクが核兵器を開発する欲求をストップさせることはなかった。かえってその欲求を強めたのだ」と彼は指摘する。
同様に、ベンヤミン・ベン・エリエゼールは、攻撃で核物質の開発を遅らせるかもしれないが、開発全体を遅らせることはできないだろう。実際、攻撃すれば、単にイランが核保有国になる決意を固めさせるだけだろうと言っている。
イランからの反撃による避難民を担当するイスラエル国防関連高官の一人は、イラン攻撃は、イランの核への欲望を終わらせる代わりに、ネタニヤフ首相の意図に反して中東での核兵器競争に火をつけるようなことになると警告している。
強硬論者は、コーデスマン、ハレヴィ、ガジット、その他全ての者たちは、理論上のことを扱っている者たちではない、ということを理解すべきだ。彼らはもしもネタニヤフが賭けに出た際には、現実の問題に対処する者たちである。
死はイランにとってもイスラエルにとっても想像上のことではない。流れる血は映画の中のようではないだろう。実際の人々から流れる血であり、父や母、兄弟姉妹の血である。戦争になれば、家族や村全体が壊滅することもある。それが、たとえイスラエルが生き延びたとしても、そのイスラエルは元のイスラエルではないだろう、と彼らが言っている意味である。それが、イスラエルがたとえ望んだとしても耐えることのできる見返りであろうか?
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2011/06/14 (Tue) 戦略
アメリカの家庭に迫り来る経済地獄 (その2)
生活費の支払も困難に?
◆6月12日
アメリカ経済を引っ張ってきた住宅産業だったが、サブプライム・ローン問題以来一向に改善されていない。つまり今までの政策はアメリカ経済の延命措置ではあったが、根本的な治療ではなかった。
従ってこれからも何百万ものアメリカ人の家庭が自宅を失う羽目になりそうだし、仕事にさえありつけない人々の数が増え続けている。食べれない人々はフードスタンプをもらって飢えをしのいでいる。その数は今や4千400万人だという。韓国の人口に近い。
食べるものがあるうちはそれでも良いが、その彼らも自宅を失えば、更に過酷な状況になる。アメリカ国内で暴動、内乱などの危険性が具体的になってきている。
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●アメリカの家庭に迫り来る経済地獄 (その2)
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/the-coming-economic-hell-for-american-families
【6月8日 The Economic Collapse】
◆住宅
良い仕事についていなければ、住宅を買うことなどできない。良い仕事についていなければ、今いる住宅からも追い出される。
住宅バブルの頂点から見て、アメリカの住宅価格は33%落ち込んでいる。これは大恐慌時代の落ち込みより酷い。
住宅価格の下落が多くの問題を引き起こしているのだ。
アメリカの住宅ローンの28%はこの時点で含み損を抱えている。自分達の住宅の価値より以上のローンを支払っている何百万ものアメリカ人の家庭がある。彼らは文字通り住宅の中に捕らわれてしまったと感じている。彼らは住宅を売ることが出来ないし、単に出て行くとしても、これから何年も支払うローンを肩代わりする者は誰もいない。
多くのアメリカ人はこれ以上支払えなくなるまで単に我慢して自宅に留まっているに過ぎない状況にいる。
良い仕事が減り続けているので、住宅を失う人々の数が上昇し続けている。2010年には初めて一年間で百万家庭が住宅を差し押さえられた。
もしも経済が再び不調になれば、何百万人ものアメリカ人が仕事を失い、この住宅問題が更に悪化するだろう。
◆請求書
たとえ住宅を失わないとしても、何百万もの家庭は請求書の支払がますます困難になっていると感じている。この数年間賃金は上昇しておらず、反対に生活費は上がる一方なのだ。
クリーブランド連邦準備銀行の経済アナリストのブレント・メイヤーによれば、食糧価格とエネルギー価格は過去6ヶ月で年間17%の上昇だという。
過去6ヶ月、あなたの賃金は17%の上昇をしているか?
2009年が始まった時、ガソリン価格は1ガロン1.83ドルだった。今では3.77ドルだ。
アメリカ人家庭は給料小切手はかつてと比べて相当少なくなったと感じている。しかしバーナンキ議長は2011年にはインフレは非常に小さいと言い続けている。
殆どのアメリカ人は経済統計などはあまり気にしていないが、子供達を医者に見せるというような基本的な生活が支障なくできることを願っている。
最近の調査では、26%のアメリカ人は経済事情から医者に来てもらうことを先延ばししている。残念ながら、まもなく多くのアメリカ人は病院を訪ねることも出来なくなるだろう。
最近の調査によれば、アメリカ人の雇用主の30%は、 2014年にオバマ・ケアが実施されれば雇用主提供医療保険から「確実にないしは恐らく」脱退するだろうという。
経済状況がはっきりしてきたので、連邦政府の支援に依存するようになる人々の数が増えてきている。6人に1人のアメリカ人が少なくとも一つの連邦政府の貧困対策計画の支援を受けている。
社会で最大の被害者には子供達も含まれる。今では4人に1人のアメリカ人の子供たちがフード・スタンプのお世話になっている。
昔を見れば、大多数のアメリカ人家庭は自足できていたのだが、今は違っている。1850年には50%のアメリカ人は農業をやっていた。今日では、2%以下のアメリカ人しか農業に携わっていない。だから今、アメリカ人が自足できなければ、どうするか? 彼らは勿論連邦政府に助けを求めるしかない。
今、4千400万人のアメリカ人がフードスタンプのお世話になっている。しかしわが連邦政府は永久にこのような支出を続けることはできない。
USAトゥデイの最近の分析では、2010年連邦政府の債務は5.3兆ドルだったという。USAトゥデイは、アメリカ政府は現在61兆6000億ドルの負債を抱えているという。
この債務を誰が終わらせるのか?
このような酷い情報を前に、わが国の指導者らはあわてているのか、というとそうでもない。バーナンキFRB議長によれば、「後半では成長が持ち直しそうだ」という。その予測があたるかどうかやがてはっきりするだろう。
他の人々はこれから事態が改善する、という見方に疑問を持っている。最近、ジェームズ・カービルは、もしも経済状況がまもなく良い方向に向かわねば、文字通り暴動が発生するだろう、と警告した。
実際のところは、アメリカは凋落傾向にある。常に過去の全ての大帝国がそうであったように、我が帝国もまた衰亡し始めているのだ。
ガーディアン紙の最近の記事は、アメリカの凋落の理由に触れている・・・
腐敗がはじまったらそれをストップさせることは困難である、というローマとイギリスの経験が示唆している。それで待ち構えている問題のいくつかを見ることにする:肥大した軍事面、富裕層と貧困層の格差の拡大、へこんだ経済、収入以上の借り入れをする市民、効果のない古い政策、頻繁に起きる暴力犯罪、肥満症の流行、ポルノ中毒、エネルギーの過剰使用などは我々に何かを警告しているだろう。アメリカは進行性の文化退廃状態にある。
経済ニュースはパズルの部分でしかない。この国は我々に受け継がれてきた古代の英知を捨ててしまった。また我々は建国の父祖たちの精神を捨ててしまった。
世界歴史上最大の負債を積み上げてしまった。それでも我々は事態はなんとか良くなるだろうと期待していた。
さて、事態は良くなっていないのだ。
この負債の一切は丁度1トンのレンガのように我々の上に落ちてくる。そしてアメリカ経済はばらばらになっていく。何百万ものアメリカ人の家庭が仕事と自宅を失うだろう。
経済地獄がやってくる。それに備えるべきだろう。
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2011/06/13 (Mon) 経済
アメリカの家庭に迫り来る経済地獄 (その1)
いよいよ追い詰められてきたアメリカ経済
◆6月12日
アメリカの経済にいよいよ赤信号が灯りだした。特に中流・下流の家庭が追い詰められてきている。一旦職を失うと、平均40週待たないと新しい職を見つけることができないという状態だ。職が見つかればそれはまだ良い方で、結局職を見つけられないまま、職探しを諦めた人々も多い。
このため人々のモラルが低下し、コンビニ強盗なども増えているようだ。警察に捕まっても、そこで食わしてもらえるからいいと考える若者が出始めているのだろうか?
5月16日に米国の財政赤字が法定上限に達っした。追加の国債発行ができるよう、上限を引き上げることが必要だが決まらないので、臨時の措置で凌いでいるが、8月が限度と言われている。上限を切り上げられず、そのまま国債の発行が出来ねば、アメリカ政府のデフォルトとなる。
その場合、世界貿易が一時的にも停止するような事態に陥るかもしれない。特に石油の取引はドルで行ってきたので、タンカーも停止するかもしれない。その時はいよいよ世界大混乱へ突入となる。外国の持っているドルは紙くずとなる可能性が高まるだろう。アメリカでは内乱状態が予想される。
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●アメリカの家庭に迫り来る経済地獄 (その1)
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/the-coming-economic-hell-for-american-families
【6月8日 The Economic Collapse】
数千万のアメリカの家庭は経済地獄に突入しようとしているが、殆どの人々はそれに気付いていない。殆どのアメリカ人は「通貨政策」とか「経済サイクル」のようなことを考えている。大多数の人々は朝起きて仕事に行き家族を養うことができればよいと思っている。殆どのアメリカ人は最近は状況は厳しいと感じているが、殆どの人々は事態はやがて改善するだろうと思っている。
残念ながら、事態はよくなることはない。多くのビジネスが傾きかけている。多くのアメリカ人が自宅を失いつつある。人々は請求書の支払いに苦労し、連邦政府は負債に飲み込まれている。悲しいが、これはまだ事の始まりに過ぎないのだ。
2008年の金融崩壊以来、連邦準備銀行と政府はかつてない経済活性化の策をとり始めた。しかしこういったあらゆる努力にもかかわらず、我々は未だに経済の不毛地帯に住んでいる。
では、この次の経済危機がやってきた時、一体なにがおきるのだろうか?
最近行われたインタビューで、ピーター・シフは、以下のように語った・・・
今現在起きている経済の不調や、3日発表された雇用統計、住宅販売数などを見てほしい。これらが、通貨・財政的刺激策を施す中で起きていることを知って欲しい。もしもこういった刺激策という支援がなければどうなったか?
そして6月の終わりに連邦準備銀行の量的緩和策は終了するようになっている。アメリカ議会と全米の州立法府は予算削減を語っている。借り入れと支出の額は持続不可能な状態だ。アメリカ経済は、現在の「金融的糖分の摂りすぎ」が消えたら再び収縮しだすだろうか?
既に、経済に関するあらゆる種類の悪いニュースが出てきている。またあらゆる種類の経済指標は下落に向かっている。アメリカ人はいよいよ不安になってきている。一つの世論調査では、アメリカ人の59%はオバマ大統領の経済の取り組みを評価していないことが示された。他の調査では、63%のアメリカ人は、アメリカ経済の動きについて、「良くない」ないしは「悪い」と言っている。
もしも殆どのアメリカ人が良い仕事を持っていて、住宅ローンを支払い、請求書の支払いを済ませていたら、経済がそんなに問題になるはずがないだろう。
残念だが、アメリカ人家庭にとって時間は非常に厳しいし、これからもっと厳しいものになるだろう。
◆仕事:公式の失業率は9.1%になったが、この数字は全体像の一部分だけを示しているだけだ。
ある場所ではまともな仕事を見つけることは不可能に近い状況のところがある。何百万人ものアメリカ人が自分達の家族を養うこともできなくなったことで鬱状態に陥っている。
CBSニュースによれば、45.1%の失業中のアメリカ人は6ヶ月間以上その状態にあるという。これは大恐慌時代のどの時期よりも高い数字だ。
たった2年前では、長期失業率はわずか2.6%であった。今日ではその数字は6.2%に上昇している。
6ヶ月間仕事がないという状態を想像できるであろうか? どうやって生き延びるのか?
以下の図を見て欲しい。我々がいまある状況は前代未聞の状況である。失業平均期間は今や40週になろうとしている・・・
平均失業期間が40週を超えたアメリカ
だから、事態がやがて改善するだろうか?。4月ではアメリカではたった300万の仕事が空いていただけだ。普通は450万はある。経済は再びゆっくりと下降している。良い仕事は更になくなりつつある。このほかに不完全雇用の数百万のアメリカ人がいる。全米でハンバーガーを焼いたり小売店で仕事を一生懸命している労働者がいるが、そのくらいしか仕事がないのだ。
殆どの臨時雇用者とパートタイマーは家族を養うだけの収入はない。しかし全員に行き渡るだけのフルタイムの仕事はない。
残念ながら、「中流クラスの仕事」は10年前と比べて10%減少している。かつてあったような「快適な生活」への切符の数が減ったのだ。 −続く−
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2011/06/12 (Sun) 経済
イランの潜水艦が紅海へ
イランの小型潜水艦
◆6月9日
イスラエルの潜水艦が紅海を通過し、インド洋からペルシャ湾に入ったことがあったが、今回はイランの小型潜水艦が紅海に入ったという。
これに対して、イスラエルでは「挑発だ」と言っているようだが、それでは彼らの潜水艦が紅海を通ってインド洋からペルシャ湾に入ったのは「挑発」ではないのか、となる。
イスラエルは優秀なドイツ製の潜水艦を保有しているが、イランは国産の潜水艦であるし小型であるから、イスラエルのそれと比べればずっと穏当なものだ。イスラエルのそれは核巡航ミサイルをも装填できると言われている。
それでも中東の民主化の流れが進んでいる事、特にエジプトのムバラク政権が倒されたことで、イランが着実にその力をこの方面にまで伸ばしてきている。これはイスラエルにとってはいやな事ではあろう。しかしこのような流れは今後ますます強くなっていくはずだ。
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●イランの潜水艦が紅海へ
http://af.reuters.com/article/egyptNews/idAFLDE75608O20110607
【6月7日 Reuters】
イランは紅海へ潜水艦を派遣した、と準国営のファーズ通信が7日報じた。
「イラン軍の潜水艦が情報収集と他国の軍艦の特定のため紅海に入った」とファーズ通信は報じた。。
何隻のあるいはどの型の潜水艦かは報じていないが、海軍の第14艦隊に随伴して航海を続けていると報じた。
国営プレス・テレビは5月に、第14艦隊のバンダー・アッバス戦艦とシャヒド・ナクディ駆逐艦がアデン湾の海賊と戦うために派遣されたと報じた。
「艦隊は5月にアデン湾海域に入り、現在は紅海に入りミッションの継続中」とファーズは伝えた。
2隻のイランの戦艦は2月にシリアへ向かう途中スエズ運河を通過したが、これはそのような動きとしては1979年のイスラム革命以来初めてとなる。イランはこのミッションは「平和と友好」のミッションの一つであるが、イスラエルはこれを「挑発」と呼んでいる。
去年の8月、イランは国内で建造している120トンのガディール級の潜水艦艦隊を11隻に拡張した、と発表した。この潜水艦はペルシャ湾とオマン海の巡視に使用されるだろうという。
イランはソマリア海賊と戦うため戦艦を紅海にまで展開したが、この海域に潜水艦を派遣したとは以前発表していなかった。
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2011/06/09 (Thu) 戦略
イスラエル人は移住準備、パレスチナ人は帰還準備? (その2)
パレスチナ人は帰還する?
◆6月8日
ユダヤ系イスラエル人は徐々にしかしよりはっきりと自分達の運命を理解しだしている。自分達は「神の選民だ」とし、聖書にパレスチナは神がアブラハムの子孫に与えた、と書いてあるから我々のものなのだ、と強弁し、詐欺的手法で掻っ攫った金の力で欧米諸国を惑わし、あるいは買収し、国連の決議を買い取って、パレスチナ人を追い出して入植したが、それは神の嘉(よみ)しない所業であったことを、自らの良心が感じている。
だから、所詮今までの手法では行き詰ることになると、このブログでは指摘し続けてきた。従って、今や多くのイスラエル人が逃げ腰に成り出しており、逆にアラブ人、パレスチナ人が勢いづいている。この潮流はもはや押しとどめることはできない。
今のイスラエルで権力を握っている者たち、すなわちアシュケナジー・ユダヤ人は血統的にアブラハムの子孫ではない。昔栄えたハザール帝国の子孫である。彼らは集団でユダヤ教に改宗した中央アジア系の人々だ。逆にアブラハムの真実の子孫は、今やイスラム教に改宗しているパレスチナ人だ。従って、もしも神がアブラハムの子孫にパレスチナを与えた、という聖書の言葉が今も有効ならば、パレスチナ人がその権利、すなわちパレスチナに住む権利を所有していることになるのだ。
つまりヨーロッパからイスラエルに、シオニズムで入植したユダヤ人はアシュケナジー・ユダヤ人が殆どだから、彼らはパレスチナに住む理由も根拠もないことになる。だから、聖書を持ち出すな、というのである。イエス・キリストが「あなたの言葉があなたを裁く」と言ったとおりなのだ。
アシュケナジー・ユダヤ人を始め、イスラエル人がパレスチナに住み続けることの出来る唯一の道は、今まで虐げてきたパレスチナ人に彼らが一番望むこと、すなわちパレスチナの真の独立を達成させ、更に彼らを物心ともども支援することで、過去の償いをなしつつ、兄弟国家として共存していく道である。これ以外に方策はない。
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●イスラエル人は移住準備、パレスチナ人は帰還準備? (その2)
http://almanar.com.lb/english/adetails.php?fromval=1&cid=41&eid=18096&frid=41
【6月4日 Franklin Lamb】
◆アラブ系イスラエル人は申請の必要なし
やって来るユダヤ系イスラエル人が、「彼らの新しい国に容易に移動でき定着するための補助金が配分される」ようアメリカ議会が資金調達することを承認することを確約させる責任をイスラエルの質問者を代表しAIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)が行うようになった。
ディアスポラの地へ向かうための「保険的なパスポート」」を獲得することを考えているかもしれないユダヤ系イスラエル人とは別に、同じような割合の世界中のユダヤ人は移住することを考えていない。米・イスラエル関係専門のバールイラン大学の教授のジョナサン・リンホールドによれば、イスラエルないしはアメリカが爆撃を開始しない限り、ユダヤ人はアシュケロンにいるよりもテヘランにいる方がより安全である、という。
上記の調査を行った、ないしはそれに関する知識を持つ人々とのインタビューで、イスラエル人が外国のパスポートを求める理由を説明するいくつかの要素が明らかになった。そのいくつかは超民族的イスラエル文化を考えれば驚く内容である。
エレツ・アシュレトの研究員が「地平線に沸きあがる群雲」と説明したように、ある種の保険政策と考えられている第2のパスポートを得ようとすることに共通する事は、個人的にも民族的にも不安であり心配である。
◆その他の要素
●2世代ないしは3世代とイスラエルに住んでも、以前いたとしてもほんのわずかしかいなかった場所に自分達のルーツがあると充分には証明できていない、という事実。このためにイスラエルは子孫が自分達の本国へ帰還するという、かなりの数の「再移住」を行った。
●西岸に入植した60万人以上になる人々の中の宗教的狂信者が内戦を始めるかもしれないという恐れ。とりわけ1967年前のイスラエルに戻り超ファシスト国家になるという恐れ。
●イスラエル社会内の求心的圧力、とりわけシオニズムを極端に嫌うロシアからの移住者によるものが強い。1989年にベルリンの壁が崩壊して以来、旧ソ連邦から100万人ほどのユダヤ人がイスラエルに来たことで、イスラエルの人口が25%増加し世界最大のロシア系ユダヤ人集中地帯を形成した。しかし今日では、ロシア系ユダヤ人はイスラエルから他国へ移住する最大のグループを構成するようになっている。また彼らは、シオニズム、人種差別、雇用に関する約束および「イスラエルでの快適な生活」が反故にされたことに反発し、ロシアに大量に帰還している。
1990年からイスラエルに来たロシア系ユダヤ人の22%、約20万人がロシアに帰った。2000年からロシアの首席ラビであるラビ・ベレル・ラルザールによれば、「どれほどの人々が帰還しているか、全く驚くべきことだ。ユダヤ人が去った時そこにはなんら共同体は残っておらず、ユダヤ的生活もなかった。人々はユダヤ人であることは彼らの家族にとっては歴史上の過ちである、と感じた。今や、彼らはロシアに共同体の一部として住むことができるし、イスラエルは必要ないと分かっている」という。
●イスラエル指導部に対しなんらの信頼も尊敬ももてないこと。殆どの指導者の者たちは腐敗していると考えられている。
●シオニズムがユダヤ教をハイジャックしたという罪悪感と心配があるのと、伝統的なユダヤ的価値観が腐敗しつつあるという感覚がある。
●ヨーロッパやその他から来たユダヤ人である自分達の家族が、明らかに元から住んでいて他の場所からきたわけではないパレスチナの人々の土地や家を奪って住むことが出来るのは何故なのか、という、教育が行き届き家族の歴史に目覚めた子供達の疑問に対して、一貫性のある回答を与える事が困難になりつつあること。
●「住む土地のない人々のための住む人のいない土地」という前世紀のシオニストの宣言を完全に覆す、説得力のある挑戦的な最近のパレスチナ人の話に対する、インターネットと継続するパレスチナ人の抵抗運動によってかなり煽られた評価。
●イランの爆弾から数え切れない「テロリスト」、新たなホロコースト、あるいは家庭をがけっぷちに追いやることで、このような環境下では子供達を養育したくないと結論つけることになる実存的な脅威まで、政府の政策を人々が支持するように図られた政治指導者たちの恐怖扇動。
一市民として話しているのであり、外国のイスラエル民主党のメンバーとしてではないと説明しながら、ニューヨーク生まれのヒレル・シェンカーは、イスラエルに来たユダヤ人は、「やってきた場所に帰れる選択肢を持つ事ができることの保証を求めている」と言う。また、「現代生活に存在する不安材料と隣国のどの国とも平和に生きることをしていないイスラエルが、多くのイスラエル人をしてヨーロッパのパスポートを求めさせている」と述べた。
スイスに本部のある海外アメリカン・アカデミーの元アメリカン・ジューイッシュ・フェローのジェネ・シュルマンは、更に大胆に、全てのユダヤ人は「どんなにアメリカが支援を継続したとしても、イスラエルの運命を死ぬほど恐れている」と語った。
多くのイスラエル社会の研究者は、ユダヤ人がパレスチナを去る主要な最近の動因は、過去3ヶ月間に起きたアラブ世界の覚醒運動でイスラエルの地域に於ける支持者のキーとなる者たちが倒されたことである、と見ている。
6月5日南レバノンでブルーラインまで行われる「ナスカ」行進の準備を進めている、シャチラ・キャンプから来たパレスチナ人学生であるラヤルによれば:「パレスチナの占領者のシオニストがカイロのタヒール広場から南レバノンのマルン・アルラスまで見たものは、多くのイスラエル人を納得させたことで、すなわち、まだ誕生したばかりのアラブとパレスチナ人の抵抗運動はやがて巨大で大規模な平和的うねりに成長していき、武器や人種差別政策でパレスチナに於けるシオニストの未来を保証することはできなくなる、ということだ」
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